今回からは、2.キッチンIHクッキングヒーターについて からお話していきます。
- 換気扇について
- キッチンIHクッキングヒーターについて
- 洗濯機用蛇口について
- バルコニー水栓について
- ユニットバスについて
- 電気設備について
- 換気扇について はこちらから
2.キッチンIHクッキングヒーターについて
100ボルト式と200ボルト式がある。
ビルトインコンロ(システムキッチンに入れ込むタイプ)200Vの場合、消費電力5800キロワット程度、IHクッキングヒーター(100Vの商品も200Vの商品もあり)100ボルトの場合、消費電力1400キロカロリー程度、約4倍程度消費電力が違います。
IHコンロ メーカーサイト
近年、高齢者だけの世帯が多くなり、より安全を求められ、ガスを使用しないコンロ・給湯が増えていています。
まだまだ、ガスコンロの方が良いと言われる方も多く、近年の電気代の高騰とこの冬の寒波で、電気代の使用料が高く、IHを含むALL電化に二の足を踏む方は増えています。
では、新築・改装でIHが少なくなるかは、さらに安全を求める傾向(リスクを減らす)になり、IHを含むALL電化を使用される事が考えられます。
しかし、このまま電気代が高騰すれば、供給側で考えないといけない事や、需要側で節電出来る商品を考える等の必要が出てきます。
エネルギー供給で、電気・油・ガスに勝る安定供給できるものが開発されていません。ニュースで取り上げられても何故か続報が出てきません。
IHクッキングヒーター メリット
IH自身から炎で熱していない・・・器具自身から炎が出ない。
お湯が早く沸く・・・ガスより効率的にお湯を早く沸かせる。
掃除が簡単・・・フラットな仕上げとなっているので清掃しやすい。
室内に熱がこもらない・・・器具自身から炎が出ないので、室内温度が変化しにくい。
デメリット
使用するお鍋やフライパンが必要となる・・・「IH専用」、「IHにも対応」のお鍋やフライパンが必要となります。
200ボルトを使用する場合、200ボルトにする工事が必要(専用の配線にする必要あり)。100ボルトの商品もあります。
200ボルトにする場合
近年のブレーカーでは単相3線式が採用されていて、簡単に言うと100Vブレーカーを2つたせば200Vのクッキングヒーターが使える事になります。ただ専用の配線が必要となります。
新築のマンションでは、購入者が決まる前に、ガスかIHか分からない状態で工事が進みますので、よく線だけがキッチンからブレーカー近くまで配線しある場合もあり、予備のブレーカーが有ればすぐに工事できたりします。建築会社、デベロッパーに確認して下さい。
ガスコンロがついていれば、ガス会社で「ガスを止めてもらう」、電気業者で「コンセントからキッチンまで電線を通してもらう」、コンロメーカーで「IHクッキングヒーターを取り付けてもらう」最低3社が必要となってきます。
新たに電気配線を設けないといけない場合、目くらプレート2~3箇所使い新たに配線する事があります。(電気屋に確認して下さい)。
200V(定格250V)用電線は、100V(定格125V)用と少し変わり、200V 30Aの場合、「単線直径2.6mm以上 またはより線5.5mm2以上」が必要となり、室内用電線VVF(VVR)2.6 3芯が必要となります。
通常100Vの電気器具であれば、VVF(VVR)1,6 2~3芯が使われています。
また、最近エアコンにも200Vのコンセントが使用されている事が多くなり、コンセントの形を見れば違いが分かって頂けると思います(赤字で200V用とか書かれています)。
したがって、IHクッキングヒーターを設置する際には特殊なコンセントが必要になります。
工事業者にどのメーカーのどの品番かを提示して、最適なコンセントを見際め取り付けてもらいます。
気をつけて頂かないといけないのは、電気だから火災にならないと言う訳でもなく、
先日、兵庫県で高齢者の住んでいる3階建集合住宅の1階部分で延長コードのショートによる出火で火災事故が起こり死者が出ています。ご冥福をお祈り申し上げます。
この様に、コンセント、延長コードからの出火は意外と多く、消防庁等は使用の注意を呼び掛けています。
こまめにコンセントを清掃したり、折り曲げた状態で使用しない等、また、使用年数が5年を超えるような延長コードは新しく交換する事をお薦めします。
次回は、3. 洗濯機用蛇口について から進めて行きます。