今回からは、5.ユニットバスについて からお話していきます。

 

  1. 換気扇について
  2. キッチンIHクッキングヒーターについて
  3. 洗濯機用蛇口について
  4. バルコニー水栓について
  5. ユニットバスについて
  6. 電気設備について

 


5.ユニットバス(UB)について

PanasonicLIXILTakara standardTOTO(その他あり)

マンションが普及すると共に進化したユニットバス。

マンションだけではなく一般住宅にも設置が増え、近年のお風呂の主役となりました。

施工の優位性、防水機能の明確性により、普及が進み、高級住宅の大きなお風呂以外はユニットバス(以後UBと記載します。)が主流となっています。

 


特徴

施工が早く、2~3日程度(改装)で出来る大変便利で、これ以上の商品が出てくるのか?と言うぐらい革新的な商品です。

現代の方では、「普通違うの?」と思われる方が多いと思います。

 

 


呼び名(寸法)

独特の寸法表示が呼び名になったりします。

1416(イチヨンイチロク)や1616(イチロクイチロク)や1618(イチロクイチハチ)(他にもあり)などと呼ばれ、1416の場合、D14 (00)×W16(00)を省略した呼び名を付けてサイズを把握しています。

 

新築の場合、スケルトン(何もない状態から)から

①配管の設置

②UBを設置

③仕上げ

スケルトンの状態で設置する事で、早く、確実に設置する事が出来ます。

多種多様な商品が出ているのを見ると、いかに需要があるかが分かります。

 


寿命

UB自体の寿命は約10~15年(使用の仕方により変わる)と言われています。

では、UBを交換するのに廻りの造作物を壊さないといけないかと言うと、壊さなくても(出入口の枠、床見切りは改装しなくてはいけない。)改装にも使用出来る商品があります。

まず、既存の  UBを天井、壁面、床面と外して行き、撤去していきます。

新しいUBを入れる際には、解体するのと反対に、床面・壁面・天井と組立、パーツが全て出入口から入る様に作られています。素晴らしい。

洗面所とお風呂の出入口は何らかの仕上げ(床・出入口枠)が必要になりますが。

 


仕上げ材

近年の壁面のカラフルな仕上げ材は、とても高級感を感じます。

昔は、白・クリーム色等の単色で、お世辞でも高級感があるとは言えませんでしたが、最近は木目、柄等が色々な仕上げが豊富になり、選択する自由が増え、迷う事が増えてきました。

また、お湯の追い炊きが出来たり、ジェットバスが出来たり、シャワーヘッドの進化・キッチンからの操作もそうですが、機能的にも進化して来ています。

全自動で体全体を洗ってくれるまで行くのでしょうか。

 


清掃

PanasonicLIXILtakara standardTOTO(清掃方法)

清掃が大変。特に浴槽裏の清掃がしにくい。

ご存じの方は、浴槽エプロン外し清掃される方もおられますが、「取れる事自身を知らなかった。」と言われる方もおられます。

お風呂の浴槽側面が浮いてきたと連絡があり見に行くと、浴槽のエプロンの片方が浮き、エプロンの止め具があまくなる事で片方が浮く現象になる事があります。

ひどい場合はエプロンが取れてしまう事もあります(調整出来る様になっていますが)。

エプロンを取った時に初めて裏が清掃出来ると認知される方もおられ、ビックリしてすぐに清掃されたりします。

配管等があり平面ではないので、綺麗に内部を全部ふいたり出来ませんが、泡タイプの洗剤を掛け、シャワーで洗い流す等すればある程度綺麗になります。

 

よく浴槽と壁面の間にすき間があるので埋めてほしいと言われる事がありますが、極端に言えば浴槽は動きます。

床壁面を仕上げ、そのあとに浴槽(床材と浴槽が一つになっている商品もあります。)を入れています。したがって、浴槽と壁面に水が入ってもエプロン裏で排水され、水が貯まらいようになっています。しかし、汚れると言う観点からは壁面の裏パネルはふけない事とはなります。

 

 

排水口の掃除

これもまた毎日清掃しないとたまる一方の、大変な作業です。

髪の毛はたまる、皮脂でぬるぬるする。

どんなに綺麗にしても、これだけは出てきます。

こま目に清掃するしかないです。

清掃の仕方は、以前も記載しましたが、排水口は手で取れる部材を清掃してください(工具無し)。

くれぐれも、工具で取ったりしないで下さい。浴槽の排水口自身浴槽から取れてしまう事があるのでご注意を。

 

綺麗に保つには

最近は、水はけの良い材料等が開発され水分が付きにくくなってきていますが、水分を早く除去し、乾燥時間が長いほど長年綺麗に保てます。

几帳面な方は、お風呂に入り出るまでに、車の窓を清掃する際に利用するハンディワイパーを使用して綺麗に水分を取られる方もおられます。

そこまでは中々出来ませんが、換気扇を廻し湿気を取る事は出来るのではないでしょうか。

 

清掃の方法で、メーカーのサービスマンがお客に説明する時に、清掃方法の説明をされているのを聞いていると、

「キッチンペーパーを並べ、その上から洗剤を吹き付けそのまましばらく放置すれば洗剤が浸透して汚れが取りやすくますよ。」を横で聞き、「へー、そんな事して掃除するんやー。」と感心した覚えがあります。

キッチンペーパーだけでなく、ラップやタオルでも応用できる事もあり、大変勉強になりました。

その後のお客様にもその様な説明をさせて頂いています。

 

水道水

水道水は塩素消毒されていて、水に塩素系消毒材が入ることで殺菌され、綺麗な水道水が保てます。

しかし、清掃では白く水垢(カルキ)の後が残ったりします。

車の洗車水に塩素除去された水で洗う業者も増えてきました。

綺麗に物を保つには、塩素が邪魔する事があり、UBも同様な事が言えます。

安全な水、綺麗に保てる水を除去しないといけませんが、浴槽に入る水・お湯だけを塩素を除去できる商品がまだ無い様です(キッチン蛇口やシャワーヘッドは塩素除去できる物があります)。何か考えられないでしょうか。

黒系の浴室仕上げ材の場合、皮脂や水垢で白くなり目立つ場合があるので注意が必要です。

 


次回は、6.電気設備について から記載していきます。