今回からは、6.電気設備について その1 からお話していきます。
- 換気扇について
- キッチンIHクッキングヒーターについて
- 洗濯機用蛇口について
- バルコニー水栓について
- ユニットバスについて
- 電気設備について
6.電気設備について その1
インフラ設備で大変重要となって来ている電気設備。
発電・送電・受電と3つに分かれます。
発電・送電は電気会社しか分からない事もあるので割愛します。
マンションでは、「変電室」「配線」「ブレーカー」「コンセント」「スイッチ」「器具」等、様々な設備があります。
では、何処までが誰の物となるのでしょうか。
①マンションに配電室(キュービクルの場合もあり)までが電力会社の持ち物
電力会社 マンションの一部(一部屋に)低圧、高圧引き込みがあり電力関係者以外立入禁止となっています。
②配電室等から各住戸のパイプスペースにある各住戸の電気メーターに入る配線まで
マンション全体の所有物=共用部分となり管理者が管理、修繕を行います。
③各住戸の電気メーターからブレーカーを通して各電気器具、コンセントに至るまで。
電気メーターはだれの物となりますが、電気メーターは電力会社が所有者で、個人が置く場所を無償で貸しているのではないでしょうか。
電気メーター検針を電力会社 or 新電力会社がしている。
基本は、電力会社(全国10社)が検針。
検針員による検針と、スマートメーターを利用して検針(2024年度に100%の普及を目指している)の2つに分かれる。
検針員が検針を行う
現地まで来て、電気メーターを確認後、請求書を発行する。
今までの検針方法。
2024年度までにスマートメーターに交換を100%目指しているとの事。
スマートメーター
スマートメーターは、インターネット経由で検針出来るメーター。=現地まで行かなくても検針できる。=人員が削減できる。
電気メーター交換時(約10年)で交換される場合もあり。
メリット
・電気使用料金が割安にできる場合がある。 時間帯別料金プランが使用できる。
・節電につながる。 電気使用の見える化が出来る為に、どの時間帯が沢山使用しているかが30分単位で見れる事で使用が多い時間帯を確認でき、使用をおさえる事が出来る。
・アンペア変更の工事を必要としない。 料金は変更となりますが、電化製品を使える個数が増やせます。
他にもメリットがあると言われていますが、停電後の復旧の速さ、HEMS(電気を使用ない場合に電気の供給をOFFに出来る機器)等ありますが、停電の場合は、地域で停電する場合があるので、地域で停電すれば一緒ですので、一早く停電が解消するスピード間が分かりにくい。
HEMSの場合は、AII電化や、ALL電化に近い状態であれば、設置する意味もありますが、通常であればそこまで必要がないのでは。
デメリット
・特にないですが、デジタルが信用・信頼できない方、情報漏洩を懸念される方がいらっしゃります。
新電力会社
2016年4月より、電力自由化に伴い色々な業者が参入し、テレビでも宣伝されています。
従来の電力会社と契約せずに、新電力会社と契約する事で電気代を安くする、新しい電力契約の仕方。
1)一括受電サービス(マンション全体で契約するタイプ)
マンション全体で一括受電する為に、集会で議決権・区分所有者数の各3/4以上で議決されても、一人でも反対して導入しなければ利用出来ません。一括受電会社に確認を。=マンション全体での契約となるので個人で個別契約が出来ない。
中古物件等をご購入される方は気を付けて下さい。
2)各住戸契約
住戸の電気メーターをスマートメーター(デジタル)する事により、各住戸で新電力会社と契約する事が出来る。
次回は、6.電気設備について その2から進めて行きます。