今回は、上水道設備 その8からお話させていただきます。
- 公共水道設備
- 枝管・止水栓
- 親メーター
- 受水槽・ポンプ・高架水槽
- 各区分所有建物子メーター
- 各専有部内
上水道設備 その1 その2 その3 その4 その5 その6 その7は、こちらから。
上水道は、公共水道管→枝管・止水栓→親メーター→受水槽・ポンプ・高架水槽→各住戸子メーター→各専有部分内に入ります。
各専用部分内
一つは給湯器を廻って、各お湯の出る場所へと行く系統と、水として出る系統があります。
近年の室内水道供給方法
各住戸水道メーター➡給湯器(お湯)➡さや管へッダー(水は給湯器を通らずにさや管ヘッダーへ)➡架橋ポリエチレン・ポリブデン管➡各機器 に接続されています。
給湯器
電気式・ガス式と別れる給湯器。
まだまだガス式の方が多いですが、年々電気式の給湯器が増えてきています。
新築マンションで電気式を使用しなければ、スペースの問題で、途中からガス式から電気式に交換しにくい(貯水タンクが必要な為にスペースが必要)ので、既存のマンションでは、電気式に交換はハードルが高いのではないでしょうか。
さや管ヘッダー方式
洗面所床下で、一つの水を数箇所の設備に振り分けするシステム。
ヘッダー
入るのを1つ、出るのを数箇所と分け、水に一か所、お湯に一か所、専用のヘッダーを設置して供給する設備。
強化ポリエチレン管・ポリブデン管
さや管から必要な個所まで、つなぎ目無し(エンド部分は専用とめ具必要)で、一本で取り付けが可能な配管。
従来型であると配管自身が硬い為、曲げる事が出来ず曲がる所は、エルボ管を使用し曲げていましたが、フレキシブに動く配管となる為、大きく曲げ各所まで持って行くことが可能です。
道中の水漏れを心配する必要がなくなる。
ヘッダー部分から各所まで接続点がないので、道中でヒューマンエラーを起こしにくい。
最近の主流となっています。
ウォーターハンマー
水栓を止める時に、「ガコン」と音が鳴っている事はないでしょうか。
水栓を開ける時には鳴りません。
水を止める際に水道管の内部で水撃作用により、急に水が止まりる事による現象です。
マンションには、各住戸に減圧弁が設置されており、水圧(一般家庭では0.15~0.4MPa程度に調整する。地域により変わる。)になる様に減圧されていますが、「ガコン」と音が鳴る場合があります。
なかなか簡単に無くなるのではないので、建築会社または、水道業者に相談して対処して下さい。
使用する水栓に減圧弁を取り付け水撃を吸収する減圧を設置する事もあります。
次回の水曜日は、下水道についてから進めて行きます。