今回は、機械式駐車場設備 その1から進めて行きます。

機械式には、垂直循環式、多層循環式、水平循環方式、エレベーター式、平面往復方式、二段方式・多段方式、とあります。

建物型(もちろん建築基準法適用)、プレハブ型と分かれ(一定の基準により、建築基準法、用途地域等の適用を受ける。)、敷地の大きさ問題、全体の個数に対して、決められた数以上の台数~全戸を確保をする為に考えられています。

昭和50年代から、二段方式・多段方式の実績が多くなっています。

 

垂直循環式駐車場

駐車場棟が必要になり、1階から出入口を利用し、観覧車と同じ様に内部で車が回っています。

車に物忘れをした時、後に車が出入りすれば、車が下りてくるまで時間がかかります。

また、大きな地震等で、車が落下した事例もあります。

 

多層循環式駐車場

地上に駐車する場所が少なく、上下の空間を利用して駐車出来る駐車場。

地下に駐車位置に振り分け駐車場所が決まり、垂直循環式駐車場と同じで、事故、メンテナンス等も同様です。

地下に設置される事が多く、雨が進入すれば地下に水が溜まる事となるので、排水ポンプが必要不可欠な設備となります。

 

水平循環方式

出入りする場所が狭く、奥には、平面で駐車出来るスペースがある場合、採用される事があります。

こちらも、パレットに車を乗せ、他の人が使用すると定位置に行きます。

平面往復方式も同様に地上での往復となるので、地上に場所が必要となる。

エレベーター方式は、専用の建物を利用し、水平循環方式を縦型にした物です。

 

機械式駐車場を利用する注意

機械式駐車場は、車を停車させる機器となるので、冗談でも人を車の中に残す状態での横行は、非常に危険ですので止めて下さい。

点検時、停車時にも死亡事故が起きており、また、災害の場合も車が落ちる等事故が起きています。

 

パレットの大きさ

近年、大型の車が登場する事で、パレットにぎりぎり収まらない事が起きています。特に全長5m×全幅1.55m(パレットの一般的な寸法)を超える車等は入りません。

また、高さ制限もあり、高さの設定により変わります。ご確認を。

オンライン上にある車でも入らない事があるので注意が必要です。

センサーが反応して車が入らない等して、車を変更しなくてはいけない場合もあり、購入前に十分寸法を確認してから入庫して下さい。

 

時間待ち

自分の車が出てくる、パレットが出てくるまで時間が掛ります。

イライラせずに時間をつぶしましょう。

 

月極費用

平面駐車場と機械式駐車場が併用されている場合、平面駐車場の方が、月極金額が高く設定されている場合がほとんどですが、

機械式駐車場の方が保守メンテナンス、交換費用を考えれば、機械式駐車場の方が、月極金額の設定を高くしなくてはいけませんが、

使用する利便性から考えると平面駐車場の方が使い勝手もよく、機械駐車場の場合、自分の車が出てくる、パレットが出てくるまで時間待ちがあり、雨が降る日は大変です。

平面駐車場のサッと利用出来る方が良いと考える方が多く、あまり人気になりません。

 

管理者の方は、近傍の駐車場を参考の上に決め、空きが無いようにしなければ行けません。

空けば、その分の収入がなるなるので、金額設定を模索しなくてはいけまん。

 

次回は、機械式駐車場設備 その2から進めて行きます。