今回は、消防設備 その3から進めて行きます。
消防設備は、一番最初に「知らせる。」です。
「住民に知らせる。」は一番大切な作業です。
各室内には、煙感知器・熱感知器によって一早く火災を感知する物が各部屋の天井についています。
共用部分も同様に、煙感知器・熱感知器が付いています。
煙感知器
文字通り、煙を感知して発報するシステム。
各部屋の天井に円の平べったい機器が付いています。
各部屋の天井・押し入れ・物入内にもついています。
半年に一度、点検者が室内に入り、棒の先に煙感知器を覆う物が取り付けられており、線香で煙を発生させ発砲させます。
室内で発砲→室内・外インターホン→管理員室等で感知→他の住民に知らせる・管理員に知らせる(夜間の場合は警備会社等)必要があります。
点検員も室内側・本体側(管理員室等)、両サイドに分かれて点検しています。
半年に一度10分程度で、感知器が正常に動くかどうかの確認が出来ます。機器類が正常に動くのは当然ですが、改めて点検する事は安心にもつながります。
取替
点検すると、全体に対して数個は取替が必要となります。
原因は、物を当てたる事による、変形が多いです。
熱感知器
熱を感知して発報するシステム。
タイプとして、作動式・定温式とありますが、両方共熱を感じて発砲します。
キッチンコンロ前に設置されている事が一般的です。
また、2006年から新築住宅で住宅用火災警報器を付ける事となり、2011年より既存住宅へも取り付けを義務化されました。
従って、現在では、寝室にも住宅用火災警報器(煙感知器)が付いています。
誤作動
年数が経つと、誤作動を起こし頻繁に作動して鳴る場合があります。
消防点検時に確認できればいいのですが、大体、後日発覚する事が多いです。
感知器自身を取替れば、また通常通りに使えます。
また、共用部分にも同様に感知器が付いています。
感知させる事は、初めの一歩となります。
消防の機器点検が半年に一度、住戸内に入り機器類を確認するチャンスです。
そのチャンスを逃さないで下さい。
「部屋に入れたくない。」「邪魔くさい。」と言って、点検をスキップしがちですが、マンションにいち早く火災を知らせる、大切なものですのでご協力ください。
次回は、消防設備 その4から進めて行きます。