今回は、消防設備 その5から進めて行きます。

「知らせる。」の続きから

火災報知機が感知し、各住戸に知らせる事で現在火災が発生している事を知らせます。
また、各住民が火災を確認すれば、押しボタン式の自火報(発信機)を押し、全体に知らせる等もあります。

「火災通知装置」がついていれば自動で地域の消防署に自動で連絡され、消防車が到着します。
それ以外では、通報されず、自動火災を聞いた者が消防署に連絡する事で消防署が来ます。
※火災警報器が鳴っている場合、誤報でもいいので119番 消防署に連絡して下さい。

自動火災報知機(受信機)
「全体に知らせる。」には、火災の周辺の火災警報器を鳴らし、時間差を置き全体の警報器を鳴らすものや、初めから全体に警報器を鳴らす警報器もあります。
管理員室等に、自火報(受信機)があり、大きな音が鳴ります。
通勤管理員の場合、深夜管理員室で多きな音が鳴り、通りかかった人の耳に入る位大きな音が鳴ります。
警備会社と夜間警備の契約をしていれば、警報は警備会社の端末で確認できる様になっています。
また、現地インターホン親機にも発報した号室が出る場合もあるので、映像として掲示される場合や、現地に警備会社社員が管理員室内に入り確認する場合もあります。
室内・室外感知器の信号を、自動火災報知機(親機)で管理する事で、各所に警報音を鳴らし知らせる。特定場所が確認できる。無くてはならない設備です。
火災が延焼する前に、居住者に知らせる事が一番に大切となります。

 

取替
自動火災報知機・受信機も同様に、取替が必要です。
各部屋に付いている感知器は、煙感知器10年、熱感知器15年の寿命としていますが、個々の商品にも変わりますが、一個が誤報を起こす状態が続けば、その他も交換時期であるのは想像の通りとなります。

また、受信機の取替時期は10~20年となり、大きく差が出ています。故障してから交換では、部材がなかったりするので、計画的な交換が必要となってきます。
受信機内部には、バッテリ―が入っており、3~5年で交換する必要があります。
共用廊下にある押し式の発信機等の寿命は、20年となっています。

消防点検
半年に一度、部屋内に煙感知器・熱感知器を作動。その他の機器も点検し、機器が問題ない事を確認していますが、同時に受信機側でも信号が正常に発報されるかの確認を行っています。発報させた場所の表示がされているかを目視にて確認しています。

点検は
半年に一度、機器点検。=年2回実施。
1年に一度、総合点検の実施。
共同住宅は3年に一度、点検した結果を書類にして、提出しなければいけません。

点検者
消防点検は、資格がないと出来ないので、消防設備士又は消防設備点検資格者、共に1種~7種までが(各等級により、点検出来る機器が変わってきます)必要です。

 

火災を「知らせる。」は、消防設備の中でも一番大切な設備となります。

避難が出来れば、火災から命を守る事が一番大切である事から、本当に大切な設備です。

また、避難訓練、消防点検等、管理者(がいる場合)と協力して、災害でマンション内で死亡者が出ない様に心がけてください。

 

次回は、消防設備 その6から進めて行きます。