今回は、消防設備 その8から進めて行きます。
「消火できる。」から進めていきます。
消火には二通りあり、「住民が消火できる。」「消防隊が消火できる。」があります。
消防隊が到着するまでに、住民同士が協力して消火する設備として、
消火器
言わずとも皆さんに知れわたっている消火出来る設備。
しかし、設置場所・使用方法を明確に理解されている住民さんは少ない。なんとなく理解されている方は結構いらっしゃいますが。
たまに子供が遊び、中身を巻き散らかしている事もありますが、新しい消火器、消火剤を入れる等をして下さい。
消火栓
(耐火 2,100㎡・準耐火 1,400㎡・木造 700㎡)(その他にも細かい設置基準あり)
(耐火 9,000㎡ 準耐火 6,000㎡ その他 3,000㎡)(その他にも細かい設置基準あり)
消火栓にも内・外と2種類あります。
室内消火栓
2人以上で使用します。
片方の人物(ノズル側)は、火元、もう片方(栓側)は消火栓前と分かれ水を出します。ホースを調整出来る人物(栓側の人物が出来ればいいが)がいれば尚良です。
ホースは、1本の長さが15mが2本計30m(水平距離25m)連結され入っています。
youtube等で、各消防署等から使用方法の動画が出ています。
「1号消火栓 使用方法」で検索していただければ出てきます。
一度は見て下さい。いざと言う時に役に立ちます。
また、各マンションでは消防訓練を実演していると思いますので、消火栓の説明をされると思いますので、消防訓練は必ず受けて頂きたいです。
一人で使用出来る消火栓で、元栓のバルブを開けてから、火元までホース30m(水平距離25m)を伸ばすタイプの消火栓です。
ホースの径が1号消火栓と比べての細い物ではあります。
一人で使用出来る為に協力者が必要にはならずに消火出来る為、一人が気づくけば消火出来るタイプの消火栓です。
こちらも、youtube等で、各消防署等から使用方法が動画が出ています。
「易操作1号消火栓 使用方法」で検索していただければ出てきます。
消防訓練でご自身の消火栓が「どのタイプの消火栓」が設置されているか。「何処にあるか。」をご確認下さい。
こちらも1人で操作が出来るタイプの消火栓です。操作方法は、易操作1号消火栓と同様となります。ホースの長さは20m1本(水平距離15m)となります。
細かくみると違う所は出てきますが、住民が使用する設備となり、使用目的も変わりがありません。
消防訓練等で、ご自身のマンションの消火栓が「どのタイプの消火栓」が設置されているか。「何処にあるか。」をご確認下さい。また、「ご自分の居住空間まで持って行くイメージを描いて下さい。
広範囲型2号消火栓
また2号消火栓にも、平成26年10月より広範囲型が設定されました。
従来の2号消火栓と比べると広範囲に放水出来ますが、1号消火栓と比べると放水量が少なくなります。
ホースの長さは、1号消火栓同様30m(水平距離25m)となります。
易操作1号・2号・広範囲型2号も、一人で使用出来る消火栓です。
設置については、消防署と設計会社・建築会社が確認しながら設置をしていますので、どのタイプの消火栓が何処に付いているかをまずご自身でご確認下さい。
消火栓の収まっている蓋を開けても警報音はなりませんので、一度開け中身のホースを確認して下さい。
扉裏に、消火栓の使用方法のステッカーが貼られていると思いますので一読を。
上下に折り畳みながら吊下げられている物は、1号消火栓、円を書く様に収まっているのが、易操作1号・2号・広範囲型2号です。
ご自身の住宅が、どの消火栓を使い消火するのか、離れているかを確認しておいて下さい。
消防点検として、半年に一度、一年に一度の点検が義務付けていますので、半年に一度は点検(点検合格日時ラベルが貼っている)されています。
またホースは、新築から10年経過後にホースの耐圧試験(以後3年点検)を実施しなければいけません。
屋外消火栓
屋内消火栓は、共用廊下を歩くと目に入りますが、屋外消火栓はなかなか目がいきません。
意識しなければ、分からない場所にあるので、しつこいようですが、消防訓練にて何処に何があるかは確認しておいて下さい。
室内消火栓同様に、住民が使用出来る様になっています。
まずは何処にあるか。どの様に使用するか。を確認して下さい。
連結送水管(7階以上・5階6,000㎡以上)(その他にも細かい設置基準あり)
消防隊が使用するのであまり理解は必要がないですが、
皆さんが注意するのは、連結送水管があれば、連結送水管(送入口)廻りに車消防車が入る進入口に車等、消防車が進入するシャマになる様な物を置かない事です。
また、連結送水管(放水口)に周辺に邪魔になる様な物を置かない事です。
点検として、半年に一度、一年に一度の点検が義務付けていますので、半年に一度は点検されています。
その他には、竣工後10年後に連結送水管耐圧点検(以後3年ごと)が必要です。
次回は、排煙口から進めて行きます。