今回は、大規模修繕工事 その2から進めて行きます。
大規模修繕工事
前回は、マンションを「よく見る」からお話させていたましたが、
今回は「将来設計」をする。からお話させていただきます。
将来設計
未来のマンションのある姿を想像して、維持いて行く事が大切です。
一回一回の大規模修繕では、悪い箇所を直す(優先順位が高い方)から
修繕してききますが、マンションの寿命は長く、将来どういう形で迎える方がよいのか(現状でよいのか 少し改良していくのか 大きく改良するのか)により修繕積立金も変わってきます。
また、マンションが都市にあり、優遇措置(行政が将来の事まで分からない場合もあります)があり、いつ立替た方が利口なのかも含め、考える必要がでてきます。
まず、30~40年、どのようにマンションの維持をするかを、一部の管理者で決めるではなく、区分所有者全員で考える(将来の修繕積立金にも関わって来る)必要があります。
現状維持+付属品のレベルアップによる改修
1番多いのではないでしょうか。
インターネットや、その他の設備がレベルアップする場合には、それに合わせて施設を入れ替える等の対応によりレベルアップとなります。
大規模修繕は、区分所有者数、議決権数の各過半数が必要ですが、新たに付属する場合や、取りやめは(その形状又は効用の著しい変更を伴わないものを除く。)、区分所有者数、議決権数の各3/4以上が必要となるので注意が必要があるのと、共用部分の使用に特別の影響を及ぼすべきときは、その専有部分の所有者の承諾を得なければならない。となります。
今後考えていかないといけないのは、新たに共用設備を設置する場合、撤去する場合です。
差し迫っているのが、電気自動車充電スタンド設備ではないでしょうか。
電気自動車充電スタンド設備
将来必ず電気自動車になると、大々的に世界各国で推奨されていた電気自動車ですが、製造コスト、エネルギー、寒い時期に車の電気を沢山使う等の問題があり、各自動車会社の電気自動車に対するレベルが落ち気味になっています。
米大手会社では、低価格帯の電気自動車の計画中止を発表したりしています。
本当に将来、電気自動車に置き換わるのでしょうか。
電気自動車に移行するのであれば、駐車場に充電設備を設置する事も必要となってきます。
現在は、どちらに転んでもおかしくない状態(お住まいの地域により助成金をだしている行政もあります。また、業者が設置をする場合もあります。)です。
早くしすぎると、需要がなければ撤去しなければいけない事になるし、遅くなれば、高額な費用を出さないと設置出来ない場合もあります。
電気の容量が足りなければ、キュービクル(高圧受電設備)を設置して、電気容量を確保しなくてはいけない場合もあります。
キュービクルは高額になります。
国の示す方向性、自動車業界の流れを考えて行かないといけない状態です。
電気自動車充電設備は新な設置(既存にある場合は、各過半数)になるので、区分所有者数、議決権数の各3/4以上が必要となります。
その他のレベルアップ
ほかにも、インターネット等、既存品で以前よりレベルアップした場合は、新たな設備ではなく、設備の継続と考えられ、各過半数で問題ないです。
色々と記載しましたが、マンションを「よく見て」「将来設計」を計画する事が一番初めにしなければいけない事となります。
次回は、大規模修繕工事 その3から進めて行きます。