今回は、大規模修繕工事 その3から進めて行きます。

前回までは、「よく見る」「将来設計をする」でしたが、

今回は、「設計をする」から進めて行きます。

 

設計

工事するにも、一番大切な設計「将来設計」とかぶる部分もありますが、設計をうまく出来るかが重要となります。

うまく設計をすると言う事は、どの様にする事がいいのでしょうか。

一番は、「資料が分かりやすい。」「将来あるマンションの姿が共有されている。」「よくマンションの部位を見ている。」ではないでしょうか。

資料が分かりやすい

全員が見て、ある程度説明しなくても分かる説明書を記載する必要があります。

部位で言うと、わかりやすい順番と言うものがありますので、建物で言うと屋上から順番に下に降りてきて仮設まで、後は経費等を記載した方が分かりやすい(敷地内工事~屋上までの逆でも問題はありません)

ここからは、各部位について見て行きます。

屋上防水

既存屋上防水には10年の保証が付いてる場合がほとんどです。

新築当時の引き渡し書・保証書をご確認下さい。

したがって、防水工事の保証期間を確認し、保証期間内に屋上を点検し(悪い箇所があれば保証期間を迎える前に修繕した方が良い)、業者担当者と打ち合わせ(劣化した場合は費用を支払わなくてはいけません)をして下さい。

保証期間内に点検できていれば、初回の大規模修繕時に防水工事をしなくても(点検はマメにおこなった方が良い)良い場合もあります。

大規模修繕工事で屋上防水をする際には、保証期間の確認も忘れずにして下さい。

一度目の大規模修繕では、屋上防水工事をする際には、既存防水層を捲る事はすくなく、上からもう一層防水層を工事します。

大規模修繕で、2回目の防水工事をする際には、既存防水層を撤去するかの検討をしなくてはいけません。

既存防水層の上に、新に防水層を乗せると重さが増し、地震等で頭が降られる事もあります。

 

防水工事にも2種類あり、アスファルト防水とシート防水が多いです。

 

アスファルト防水

既存アスファルト防水が健全であれば、1回目のアスファルト防水工事の場合、既存防水層の上からアスファルト防水をかぶせるのが一般的です。

ロール状のアスファルト防水(1m×20m程度 重さ20Kg程度)を転がし、裏面のアスファルトをバーナーであぶり(最近は専用ノリを使用して溶かさなくてもできる商品もあります)、昔ながらの溶かして密着させる防水(昔はアスファルトを別で溶かし そのアスファルトで密着させていた)。

アスファルトシートを貼れば、紫外線が当たる箇所にトップコートを塗布します。

トップコートの塗装は、大体5~6年(仕上げの塗料により変わる)で再度塗布した方が防水層を長持ちさせる(工事費用はかかりますが)事ができます。

太陽の紫外線に長く当たる事で、防水層も劣化していきます。

アスファルト防水の表面にもう一層塗膜がある事で、防水層を長持ちさせる効果があるので、仕上げ面に塗装します。

マンションによっては、トップコート塗装をシルバー色や、緑色等で仕上げる事がありあます。

屋上に上がって見ていただくとわかりますが、防水層の上のトップコートが紫外線等により、薄く(トップコートがなくなる場合も)なっている場合もある場合は、次回のトップコートは5~6年後にトップコート塗布が望ましいです。

5~6年程度で屋上の状態を確認できる事にもなるので、屋上確認ができるので良いのでははないでしょうか。

次回は、規模修繕工事 その4から進めて行きます。