今回は、規模修繕工事 その5から進めて行きます。

設計

塗装

各フロアのバルコニー側、共用廊下側、外壁側(屋上・妻側・廊下側・バルコニー側外部に塗装面があれば・敷地内)と分け、総数を出し求めて行きます。

分かりやすいのは、1フロアが、どの程度の塗装(水性・油性でも数種類あり)があるかを出して(1フロアが出ると多少の増減はあるが大体は同じ㎡数〈1階、最上階は変わる可能性がある〉)全体を提示する等、分かりやすい詳細(根拠)が求められます。

 

水性塗装

水性塗装面は多く、共用廊下天井・手摺壁内壁・バルコニー側天井・手摺壁がコンクリートの場合、内壁は水性塗装・バルコニー内側壁面仕上げが水性塗装の場合の壁面等、様々な箇所で水性塗装がされています。

水性塗装にも、アクリル系(新築マンションで一番使われている)、シリコン系(塗装の寿命が長い)、フッ素(もっと寿命が長い)等があり、順番に料金が高くなります。

新築当時に塗られているのはアクリル系がほとんどです(一番費用的もお安い)。

プライマー

コンクリート躯体と塗装を強固に接着させる為の材料。

コンクリート躯体にモルタルを塗るにも、タイルを張るにも、同じ様に専用プライマーを塗布してから施工をします。各メーカーから専用のプライマーが販売されています。

プライマーを塗布してから、塗装を塗るまでの時間もある程度決められており、早くてもダメですし、時間が空きすぎてもダメになります。

※プライマーと素地(コンクリート躯体・ALC・木造等)とは、非常にセンスティブで、埃が難敵となります。

微弾性下地

大規模修繕で行われるの事が多い下地材。

以前のブログでも記載しました、微弾性を利用して、ヘアークラックに追従させない塗装時下地があります。

大規模修繕は、「車にwaxを塗る」「綺麗に保つ」と同様で、素地(コンクリート躯体・ALC・木造の場合もあり)に水分・埃等にふれさせない様にするので、ヘアークラックでは塗装面は割れずに水分が入り込まず、少し大きく割れるクラックがあれば割れて目視でも見やすくする微弾性は大変役に立ちます。

中塗り

素地(コンクリート躯体・ALC・木造等)にプライマー・下地を施工後、中塗りを1度以上塗ります。

上塗り

マンションの外観を決める重要な塗装です。

イメージ出来る様に、全体のバランスを確認できる様に、色をイメージしたパースを作成(既存のパース画像が必要)してくれるので、塗装会社に確認しましょう。

また、居住者に何種類(2~3種類)から投票してもらう方法(参加型)も良いのではないでしょうか。

次回は、規模修繕工事 その6から進めて行きます。