今回は、規模修繕工事 その7から進めて行きます。

設計

塗装

油性塗装

塗膜の耐久性が高く、水性より早く乾くので、重宝されいます。

しかし、塗る際には、シンナー系の臭いがします。

また、管に入っている塗料を密閉しないとシンナーが揮発していき、塗料が固くなって行きます。

その場合は、塗料用シンナーを入れ混ぜ対応していきます。

 

剥離

今までの塗装を綺麗に捲り、鉄板素地に戻します。

剥離剤を綺麗に取らないと、新しい塗装も乗らない(塗装がうまくいかない)可能性があります。

素地をむき出しにするので、時間を置くと素地が錆びる場合もあるので、極力素地の状態を長く置く事は避けて下さい。

剥離剤を塗れば、すぐに捲れる場合はケレン等でめくりますが、捲れない部分には、時間を置き、剥離を助長させ捲ります。

綺麗に剥離剤を水で流す、拭きとる事が必要となります。

また、剥離剤は人体にとって有害なものですので、手袋・ゴーグル等を使用しながら実施する事が必要です。

居住者等にも触らせない事が必要となります。

 

錆止め

まず、最初に素地、現在の塗装面に錆びが発生していない事を確認します。

錆びていれば、ペーパーでこすり、錆びを除去してから錆止めを塗布します。

パイプスペースの扉には、下部に換気用口(大体網目になっている)部分が錆びている事が多い。

錆止めの色は、大体は赤茶色(鉄骨をトラックで運ばれているのを見かければ 大体赤茶色をしています)となります。

錆びが多く発生していれば、再塗装後も同じく、錆びが発生する事が考えられます(湿気・水分が抜けない場所である)。

また、床にたまる水分等にも注意が必要です。長く水に当たるとその部分から錆びて行きます。

 

下地材

錆びていれば錆止めを塗布後に、下地材を塗ります。

下地材は、白色系統が多く、素地が見えない様に刷毛、塗装用ローラーにて塗布していきます。

 

中塗り・上塗り

油性塗装の色がパイプスペース、玄関枠と、塗る色により、全体にしまった感じがする場合と、全体がぼやけてしまう色が存在します。

少数の管理者だけで選ぶには、迷う事が多く、住民全体で一つの意見としてでる全体で選んでもらうのも一つです。

 

参加型が望ましい

住民が選ぶ場合でも、3色程度に絞るほうがスムーズに決定が出来ると思われるので、3色程度までは選ぶ必要があります。

1色は、今までと変わらない色にする事です。

同じ色ですが、大規模修繕が行われるの新築から12~15年が経過し、同じ色でも紫外線等で色が抜けている頃に、同じ色を選択しても若干濃い色となります。

共用廊下側の塗装の選択も外壁塗装と同様に、壁面(水性)、天井(水性)、パイプスペース(油性)・玄関枠(油性)3色程度用意し、パース等で色合いを確認して選べる様にして下さい。

壁面、天井、パイプスペース・玄関枠と全て3色にすると、組み合わせは27種類と住民さんが選ぶには多いので絞って下さい。

選ばれた物が同数近くになれば、同数近くになった色を決戦投票するなど、事前に決めておく事が大切です。

 

次回は、規模修繕工事 その8から進めて行きます。