水曜日更新できていませんでした。申し訳ございませんでした。

今回は、大規模修繕その34から進めて行きます。

共用廊下壁面仕上げ

壁面仕上げには、塗装塗り、タイル張りと様々な仕上げがしています。

約10年前までは、壁面全面(梁面がタイル張りの場合もある)タイル張りが多かったですが、マンションの仕上げ軽い仕上げ材に変わりつつあり、現在では塗装が主流となってきています。

タイル張りは最初は綺麗ですが、数年がたつと、0.6%の割合で年々浮く可能性もあり、工事を行うと張替を行ったり、エポキシ樹脂材を注入したりと、タイル業者・注入専門業者が必要となるので、タイルだけでも2業種が必要となります。

近年では、その手間を省く為(タイルが綺麗に貼れていない事で補修する事や大規模修繕で多額の費用がかかるので)と共に、塗装が色々な色が出てきた事で塗装され、明るくする為に手摺もガラス面が多くなり、明かりを共用廊下に入れて見栄えが良くされています。

 

タイル補修工事

打診調査

タイルを補修するには、まず打診棒にてタイル面を叩き調査を実施します。

なれた方は、音の違いで浮いている(軽いカランと音が鳴ると浮いている)部位を確認し、連続して浮いているかを図面に落とし込み確認していきます。

赤外線等での確認方法もありますが、共用廊下面は打診調査するのが一般的です(打診調査は一番信頼できるタイル浮きの確認方法)。

赤外線等でしか調査出来ない場所でも、足場が建つと最終打診調査をします。

調査をしているとたまに、玄関扉を開け「何の音かなと」見られる方もいます。結構室内側では音が響く見たいです。

 

タイル張替

タイルの張替については、連続何枚浮きと大規模修繕仕様書により変わり、一概に何枚から交換とは言いにくいですが50枚連続(50枚に達しなくても張替する場合あり)が多いのではないでしょうか。

張り替えるには、目地をカットしてから捲ります。

浮きが大きい場合、タイル面にテープを貼り落ちない様にしてから剥がします。

打診棒で浮きがある部分でも、簡単には捲れず、斫り機を使用しないと剥がれません。たまに目地を切れば、バラバラと捲れるタイルもありますが。

 

タイルが外れれば下地処理

プライマー塗布

貼り付けモルタル(貼り付けのりの場合もあり)を塗った後に

タイル貼り付け

タイル貼り付けのり清掃

目地入れ

目地掃除

塩酸にて洗う

上記順番で行います。

 

エポキシ樹脂注入

工事仕様書により、張替するタイル以外をエポキシ注入します。

目地に穴開け(タイル中心に開ける場合もあり)

削孔穴清掃

エポキシ樹脂注入

注入したエポキシ樹脂が他の隙間、注入箇所から漏れる場合があるので除去

漏れたエポキシ樹脂は固まると光る事から、バーナーであぶり金束子等で除去。

目地埋め

塩酸洗い

 

の順番で施工されます。

共用廊下の場合、壁面・梁下・梁面でタイルエポキシ樹脂を注入するので削孔した穴から固まる前のエポキシ樹脂が漏れる場合があるので、床材を交換する場合は、交換前にする工事となります。

 

次回は、大規模修繕その35から進めて行きます。