今回は、大規模修繕その35から進めて行きます。

 

前回は、タイル壁面工事の場合を記載させていだきましたが、今回は、塗装の場合から進めて行きます。

 

塗装仕上げ

壁面塗装では、凸凹した塗装を塗る仕上げが多いと思います。

何故凸凹しているのでしょうか。

コンクリート(躯体面)は思った以上に波打っていたり、型枠が外れコンクリ―トが漏れ出る場合もあります。

大きな面では、波打ちが目立ったり、補修後が綺麗になっていなければ凹凸が目立つので、ぶつぶつを付けて反射をおさえる事で仕上げています。

コンクリートの打ちっぱなし仕上げでは、型枠から出た物が仕上げとなるので、非常に高度な型枠職人が必要となり、あまりコンクリート打ちっぱなしで仕上げる事は少ないです。

塗装面は時間がたつと、塗膜の凸凹した面にホコリが貯まり見た目にも衛星的にもよくありませんが仕方がありません。

 

壁面塗装の順序

下地調整(コンクリート下地が悪い分部は薄付けモルタル等で綺麗にしていきます)

シーラー塗布(シーラーとプライマー同じ様に感じますが、シーラーは塗装を壁面に吸収されにくい様にする プライマーは下地に密着させやすい様にする役割がある)

中塗り※下地を吹かずに直接仕上げ材を2~3度程度吹く場合もあります。

仕上げ塗り ぶつぶつ(顔料に凹凸になった材料がある)になった塗装仕上げ材を専用の吹き付け機で吹き付ける。

 

工程的にもすくなく、材料自身が重量がないので、現在では、色々な色を選べる事で壁面仕上げの主流となっています。

 

元々、EP塗装には艶がなく、3分・5分・7分・前艶と艶を付ける事ができます。

 

有機溶剤を使わない、水を使用しながら濃度を変える事が出来る塗料となり、共用部分の天井・壁面に使われる事が多いです(共用廊下が室内型の高層マンションでは場合はカッティングシート等を使用する場合があります)。

 

養生・下地処理が大切

作業に置いて養生・下地処理は全ての業種において大切な作業となり、「段取8 仕上げ2」と言われる位、どの業種でも下地処理・養生は大切となります。

養生・下地処理を怠ると、他の仕上げに色が付く、せっかく仕上げをしたのに再度仕上げを取る必要が出てきます。

 

大規模修繕では、床材を捲るのが一番、側溝のウレタン塗装が2番目、となりますが、その次(タイル工事があればタイル工事から)になる作業となります。

玄関扉・ネームプレート(外すか養生するかは現場次第)・PSとの境目・床を養生をキチンと行い、下地処理を丁寧に行ないます。

その後に塗装するので、「段取8 仕上げ2」と言われます。

 

今回は、大規模修繕その36から進めて行きます。