今回は、上水道設備 その1からお話させていただきます。
- 公共水道設備
- 枝管・止水栓
- 親メーター
- 受水槽・ポンプ・高架水槽
- 各区分所有建物子メーター
- 各専有部内
上水道は、公共水道管→枝管・止水栓→親メーター→受水槽・ポンプ・高架水槽→各区分所有建物子メーター→各専有部分内に入ります。
1.公共水道設備
道路下に埋設されている水道管。
ニュースで噴水のように、ビルの高さまで水が吹いている映像をご覧になれれた方はおられると思いますが、水道管の劣化により破裂して水道水が噴水の様に吹き出します。
「あれほど水が噴くのか」と思うほど、水道管には水圧がかかっているのですが、末端まで水圧を保つには、メイン管はかなりの圧力が必要となるのでしょう。
末端では、住宅3~4階(使用箇所・構造によって変わる)まで増圧装置なしでも、蛇口をひねれば水道が出てきます。
2.枝管・止水栓
枝管
道路下のメイン管から、枝管を通してマンション敷地内に入ってきます。
マンションの設備として、どこからがマンションの所有物となるのでしょうか。
供給するには、メイン管より水道を取り出す必要があります。
枝管は基本、財産として枝管からマンションの所有物(水道メーターは除く)となります。
枝管から敷地内に入るまでは、各水道局(指定業者)が工事し、敷地内に入る所からマンション建設会社が施行する形となるので、修繕工事する範囲と、所有の範囲は違います。
呉市のHPより(分かりやすい)
止水栓
万が一、水漏れした場合、新しく配管ができ水道を流す場合等、水を止める装置が必要です。止水栓よりマンション側、止水栓より公共側共で工事する為に分ける大切な設備となります。
長年開け閉めをしないとハンドルが固着する場合があるので、ある程度ハンドルを廻せる様にしておいた方が、万が一の時に、緊急で水道を止めなければいけない場合があるので点検はしておいて下さい。
3.親メーター
各市町村の水道局が検針し、請求され金額が決まります。
デジタル水道メーターには水道が漏水して、水が常時流れると、配管から涙目のような表記がされ、「水漏れではないですか」、「点検された方がいいですよ。」と表記される場合があります。
水漏れがおこっていて、料金の支払いをした場合、各水道局に申し込めば、水道代の減免措置を講じてくれる市町村もありますので相談してはどうでしょうか。
適正な計量の実施を確保を目的として、計量法により水道メーター交換は8年間と決められています。
アナログ式・デジタル式でも検針される親メーター。
敷地内の植え込みにデジタルメーターが付いているのを見られた方がおられると思いますが、デジタルの場合、その場所に行けば数値を読み取れる様になっています。
今後は電気のスマートメーター同様、その場に行かなくても検針できるメーターが普及すると思われます。
東京都は令和6年度に約13万個に設置予定。先行実験プロジェクトを始めています。
大阪市は2030年代に全戸導入を目指し進めています。
名古屋市は試験導入が進んでいます。
上水道管は、人間の血管と同じで、太い水道管から段々細くなり、居住する箇所への配管は、13・20・25ミリ管が使用されています。
途中で圧力が弱くなり、ポンプを使用して再度圧力をかける必要がありますが、水道が止まれば生活に支障をきたします。
次回の水曜日は、上水道設備 その2 からお話させていただきます。