今回は、上水道設備 その5からお話させていただきます。

  1. 公共水道設備
  2. 枝管・止水栓
  3. 親メーター
  4. 受水槽・ポンプ・高架水槽
  5. 各区分所有建物子メーター
  6. 各専有部内

上水道設備 その1 その2 その3 その4は、こちらから。

上水道は、公共水道管→枝管・止水栓→親メーター→受水槽ポンプ・高架水槽→各区分所有建物子メーター→各専有部分内に入ります。

 


今回は、ポンプ(陽水ポンプ)からお話を進めたいと思います。

受水槽があっても、なかっても、ポンプがないと上階(5階以上に)に安定した水道を供給する事が出来ません。

あまり住民の方が見る事のないポンプ。

2~3台のモーターが1ユニットになり販売しているポンプユニット。

 

マンションのポンプといえば、㈱川本ポンプではないでしょうか。

㈱川本ポンプ KFE型(受水槽必要) KFED(水道管直結)

 

1ユニットにモーターが2~3台付いているのは、一台のモーターで毎日運転すれば、その分モーターの寿命が短くなる為に、2~3台のポンプを制御盤で操作しながら交互に運転しています。

 

寿命

寿命としては、約10~?年ではないかと思われます。メンテナンス(オーバーホール4~6年程度)で分解清掃をしてメンテナンスする物としない物ではポンプの寿命が延びるとお思いですが、オーバーホールをする事で長持ちするかどうか分かりません。

最高の部分が?なのは、正直分かりません。まだ使用できても、安全の為に新しい物と交換(安全策を講じて)する場合もあるので正直分かりません。

 

オーバーホール

メンテナンス会社がしっかり分解清掃・消耗品交換をしていると問題ないように感じがしますが、ヒューマンエラーを起こす場合もあります。しっかりしている会社かを見極めるのは大変です。

 

故障

また、チヌ釣りのウキ(ずんぐりむっくりした形)見たいな形をしている、アキュムレータと言う物があります。

こちらは、水圧を一定に保つための装置です。

上階などで、水の出が不安定(よく出たり、少なく出たり、水量が一定しない)になる場合、アキュムレータが悪くなっている場合が多いので業者に相談を。

相談する際に、ポンプユニット交換を進められる場合も(竣工後5・6年しかたってないのにポンプユニット取替は早いと感じますが、実際の症状によっては交換した方がいい場合もあります)あります。

 

制御盤も故障の原因になります。

制御盤の基盤がおかしくなれば、制御盤の交換をしなくてはいけません。

また、雷が落ちた時に雷サージを防ぐ装置(サージプロテクタ等)が付いているか付いてないかは、違いがあるのでご確認を。

 

近年、半導体の不足により制御盤の納入が遅くなる等、製造できない場合も出て来ています(最近は解消されようとしています)。

メンテナンス業者を通して、製造メーカーに問い合わせるなどしてご確認を。

あまりコアな商品を選ぶより、沢山出ている商品を選ぶ方が部品も数多く出回ると思いますので参考に。

 

異音

故障に至るまでに、異音が発生します。発生しない場合は、いきなり給水出来ない様になりますが。

モーターは動くので音の発生はあるのですが、それ以外に雑音が入る様な音がした場合は、オーバーホールや、交換の準備にかかる等の必要が出てきます。通常の音なのか、異音が入った音なのかは、通常の音を毎日聞く必要があるので、なかなか管理者・管理人さんでポンプの音を聞ける人がいらっやらない為に、業者に頼らなければいけない状態です。

 

ポンプが良く動く時間帯(住居専用の場合)

朝7~9時頃、午前11~午後1時頃、夜6~9時頃です。それ以外の時間帯はそれほど頻繁に動く事ではありません。

やはり、使用量が多い、ご飯・お風呂時ではないでしょうか。

 

 

故障の場合、即座に各住戸に水道が供給されません。

1ユニットを交換の場合、費用も高額になるので、早め早めの対策を講じて下さい。

 


次回の水曜日は、上水道設備その6からお話させていただきます。