今回は、大規模修繕その15から進めていきます。
タイル注入後・タイル張替え後の打診の音
エポキシ樹脂注入後の打診音
エポキシ樹脂を注入した場所では、文字では書きにくいですが、注入前は「カラカラカラ」と音がなりますが、エポキシ注入後はもう少し重たい音「ガラガラガラ」となりますが、素人さんでは音の違いが分からない場合もあります。
タイル面をよく見ると、目地に(タイルの穴開ける場合もあり)注入跡があるのが分かると思います。
エポキシ樹脂を注入した後に、周辺が「カラカラカラ」と音が鳴らないかチェックします。
※エポキシ注入は、難しく、振動ドリルで穴開けをする時、注入をする際に、周辺タイルまで浮かしてしまう可能性もあるので、周辺を叩きながら(周辺が浮いていないかを確認しながら)注入していきます。
タイル張替え後の打診調査
タイルを張り替える時も同様に、最初に目地にカッターを入れ目地を切って行きます。
タイル目地を切った際に、周辺タイルも浮く事があります。
タイルを捲った時点で打診。貼った後にも打診と、タイルを張り替えながらタイルを捲る周辺も打診検査もしていきます。
万一広がる様であれば、広がった部分まで撤去していきます。
エポキシ注入も、タイル張替えも、注意しなければいけない
上記記載の通り、エポキシ樹脂を注入する際、タイルを張り替える際には、注意が必要です。
一部分で張替え、エポキシ注入は終わるが、全体的に施工した工法は変わらないので、その他が浮く可能性もあります。
大規模修繕工事する際には、エポキシ注入も、タイル張替えも、慎重にまた、確実に施工しなければいけません。
エポキシ樹脂注入工事に保証を付けるのは、マレではありますが、会社によっては保証を付けている場合もあります。
タイル張替えも同様に、張替えに保証を付けている業者もありますが、張替えが捲れる事はすくなく、周辺が浮く事が考えられます。
BELCA基準(ベルカ)では年0.6%タイルの浮きが発生するとなっているので、大規模修繕工事終了から、次の大規模修繕までの期間が10年の場合、6%が浮く計算になります。
最初の大規模修繕終了後に、どこのタイルを張り替え、エポキシ注入をしたのかは大事で、図面に落とし込む事が大事となります。
大規模修繕の記録としても大切ですが、次回の大規模修繕でどこをエポキシ樹脂を注入したのか、張替えたのかを確認する為には、大切な資料となります。
次回の水曜日は、大規模修繕その16から進めていきます。