今回は、大規模修繕そ20から進めていきます。

下地

マンションはコンクリート下地が多いですが、コンクリートには、クラックが発生する事があります。

タイル面・塗装面が見た目にひび割れが発生している場合もあります。タイルでも塗装面でも斜めにクラックが入る場合があります。

クラックの幅により補修の仕方も変わってきます。

コンクリートの建物にクラックが入らないコンクリートは無い位、必ず細かいクラックが入ります。

クラックスケール(透明の板上にクラック幅を図れるもの)と言う物があり、監督等は必ず持っています。

塗装下地では、塗装面にカラースプレー(クラックの幅で色を変え、見た目に補修方法が誓う事を伝達しています。)を使い、補修方法を決めています。

 

よく0.3㎜以内であれば、水漏しないと言われていますが、0.3㎜以内でも(条件による)水漏れする場合もあります。

 

クラックの幅

0.3㎜以下 補修方::シール工法

下地を触る事なく、クラック部分にシールをすり込み、仕上げをしていきます。

 

0.3㎜~1.0㎜ 補修方法:エポキシ樹脂注入工法

クラックの割れ目に沿って、エポキシ樹脂を注入後、仕上げしていきます。

 

1.0㎜以上 補修方法:Uカット+シーリング工法

クラックに沿って、サンダー等でUカットします。そしてUカットした部分にシーリングを打って、上げしていきます。

 

クラックに0.3㎜のシヤープペンシルがあれば、芯の部分が入るか入らないかによって変わります。

また、(深さ4㎜以上入るか)によっても重要度も変わります。

クラックの深さを測るにはクラック深さゲージ(深さを測るにはある程度の幅が必要です)があります。

 

クラックの入る方向

クラックはコンクリートに付きものとお話しましたが、クラックの入り方により重要であるか、重要でないかに分かれます。

斜めに入る(入角の部分から斜めに入るクラックは結構あります。)はそれほど重要ではなく(クラックの大きさにもよる)、どのマンションでも入ります。

早ければ竣工後1年経過後には入る場合もあります。

平面であれば、共用廊下の天井の入角部分、各住戸であれば、扉開口入角・サッシ開口部分の入角の角から斜めにクラックが入ります。

 

出角・入角・平面

出角より入角の方が、2面が違う動きをしやすいので、入角の方がクラックが入りやすいです。

平面にもクラックが入る場合ああります。

 

問題があるのが、建物に対して、クラックが平行・垂直に入る場合は注意が必要です。

建築会社・一級建築士に相談・確認して、補修方法を確認していきましょう。

 

次回は、大規模修繕そ21から進めていきます。