今回は、大規模修繕そ23から進めていきます。

床仕上げ(共用廊下・バルコニー側)

共用廊下・バルコニーの仕上げに何を使われているでしょうか。

長尺シートか塗装仕上げがほとんどではないでしょうか。

 

長尺シート

土足で歩く事の出来る、硬質な仕上げ材。滑り止めを加工する事で、滑りにくくなってきています。

文字通り、長尺なシートで、一枚の幅で長さも20m程度(長さも色々ある)あり、途中でカットする事も可能です。

長尺で使用する事で、防水性もある事から、細かくすると(継ぎ目だらけ)だと防水機能(継ぎ目がない状態が防水機能がある状態です)がなくなります。

バルコニーでL形に折れ曲がるバルコニーの場合。2枚の長尺シートが溶接目地でつながっていると思います。

 

長尺・防滑シート用 溶接棒

溶接棒と聞くと鉄と鉄を付ける溶接棒を想像しがちですが、長尺シートにも、ジョイント面とジョイント面を一つにする溶接棒があります。

鉄の溶接棒と違うのは、プラスチック(床材と同様な)を一度高温にして、長尺シートジョイント面に溶接棒が入る幅を開けてくっけます。

共用廊下を歩くと、ある程度で住戸壁面から手摺壁に向かって、一本細い物が見受けられます。

 

エアコン排水用レール

共用廊下等には、エアコン室外機の置く場所にエアコン排水用レールが施行されている場合が多いです。

エアコンを使用すると、室外機から水が出る事で周辺が水たまりに鳴らない様に、エアコン排水用レールが設置されます。

共用廊下側に施工されているのは良く見かけますが、バルコニー側に施工されているのはあまり見かけません。

 

建物側・側溝側をシールをするかしないか

建物側は雨がきつく吹き降りが無い限り、雨水がそこまで行く事はないでしょうが、側溝側は雨水が良くかかります。

長尺シートのエンド部分が、シール処理がしているのとしていないのでは、長尺シートとコンクリート下地の間に、下に水が入り捲れやすくなる場合があります。

長尺シートジョイント部分・側溝排水口部分から捲れて来る場合があります。

マンション新築時の施工(それほど大事だとは思っていないのでは)により変わります。

長尺シートを捲り、張替るのは大規模修繕(1回目が12~15年程度)となり、そこまでは基本触らない事が多い(単独で捲れる事がある場合などはその部分は補修したりますが)。

新しく長尺シートを貼る場合は検討して見てはどうでしょうか(するしないでは金額も変わります)。

 

大規模修繕時に張り替える場合、皆さんの意見を聞きながら進めましょう。

3パターン程度の色合い・模様を用意して、アンケート等で選んでもらう様にしましょう。

大規模修繕は、ホコリ・臭い・暗い等、住民も疲弊していると思います。

長尺シートを施工すると決まれば、3パターン程度用意して、住民で選んでえもらい、工事に参加している事で少し、疲弊感を無くす様に心がけましょう。

この方法が良いのではないでしょうか。

 

次回は、大規模修繕そ24から進めていきます。