今回は、規模修繕工事 その8から進めて行きます。

設計

タイル工事

最近は、タイルを減らす建物が多くなってきましたが、大規模修繕をする建物は、全体にタイルで化粧する事が多く、その為に、タイルの浮き・割れが多くなり、その部分を張り替える事が必要となってきます。

 

タイルを用意する

最初にタイルを張り替えるにも、タイルを用意する必要があります。

タイルも窯で焼き付けて製造されるので、同じ釜で焼くことで、焼くタイルが、色・艶が同様になります。

 

考え方

今回だけのタイルを用意するのか、次回の大規模修繕分まで焼くのか、を決めなくてはいけません。

新しくタイルを焼くには、数百万の費用がかかる為に、次回分含めて焼く事もあります(総定数にて)。

また、次回分を置いておく場所があるかの確認もしなくてはいけません(運搬搬入費の費用が必要)。

 

大規模修繕が完成して、タイル面を見れば分かりますが、「色は大体あっているが、艶がバラバラで綺麗に見えないですね。」と言う感想が多いと思います。

既存のタイル色と、新しいタイルの色を合わせるのには、それほど難しい事ではありませんが、艶が合うには、釜により変わるので、大変難しいです(特に光沢のあるタイルは難しい)。

試験焼きで3~4種類を用意しますが、既存タイルの前に置き見比べますが、近くで見ると同じに見えますが、遠い場所で見るとタイルの艶が違い、張替えたのが分かる状態となる事があります。

職業病かもしれませんが、タイルを張っている壁面を見て「ここのタイルは貼り換えているな。」「まだ大規模修繕を行っていないな。」と見てしまいます。

 

新築時のタイルがあるのか

新築時に張ったタイルがあれば一番いいのですが、当時のタイルのあるマンションはマレ(あるかどうか)であります。建設業者に問い合わせ、その当時のタイルがあるかを確認して下さい。もしかすると倉庫にその当時のタイルがある場合もあります。

大規模修繕工事をする事は、建設業者に分かる事になりますが(建設会社で大規模修繕工事しないとタイルを出してくれない場合もあります)。

 

次回は、規模修繕工事 その9から進めて行きます。