今回は、大規模修繕その11から進めて行きます。
設計
タイル
タイルにも、4種類のタイルがあります。
平面タイル
大面を張るタイル。
一枚一枚づつ張るのではなく、タイル18枚が1シートを張る方法が多いです。
張り終わり、タイル同士を止めているシートを水でぬらすと綺麗にシートが剥がれます。
一梱包に22シート入って、約2㎡強分。1㎡強ですと11シート198枚必要となります。
マグサタイル
共用廊下側・バルコニー側の梁角(横の長手)・勝手口・サッシ周りの開口部の上部横部分に使用したりします。
マグサ(コーナータイル同様)は一番タイルが捲れる原因の場所ともなります。
コンクリート躯体の制度が悪く、ふかして(モルタルのりが多い)と躯体に直接付かずに浮きが発生する場合がある。
勝手口・サッシ廻りは、サッシとタイルの間にコーキグを打つので、落ちる事は少ない(マグサタイル一枚の場合)と思います。
コーナータイル
マグサタイル同様、建物の角(縦)、共用廊下・バルコニー面の縦長手の角に使用されています。
まぐさ同様、コンクリートの制度が悪く、タイル面をつら合わせする場合、モルタルのりが多くなる場合もあり、
躯体面との接触が少ない場合もあります。特に角は、気を付けた方が良いです。
半割タイル
タイル一枚の大きさが45角程度のタイル
通常タイルの大きさとして、45×90が一般的となりますが、寸法的にタイルが足りない部分もできてきます。
この45角タイルを使用(通常の半分の大きさ)する事もあります。
45角が足りない。他の寸法が必要な時は、現場でその寸法に切ったりします。
タイルは思った以上に浮いている
幹線道路を走行中に、外壁が一部タイルが捲れている建物を見かけた方がいらっしゃるのではないでしょうか。
ベルカでは、年に0.6%の浮きが発生するとあり、計算すると恐ろしいですが、1回目の大規模修繕で0.6×年数=12年目で7.2%・15年目で9%の浮きが想定される事となります。
2回目・3回目の大規模修繕でも同様となります。
各マンションがその数字より多いのか少ないのかによっても変わりますが、それだけ浮きが発生する事となります。
この浮きで、張替えをするのか、エポキシ樹脂注入にするのかは、浮き方によっても変わります。
エポキシ樹脂注入については改めて記載していきます。
次回は、大規模修繕 その11から進めて行きます。