今回は、大規模修繕その28から進めて行きます。

共用電灯

共用廊下にも、照明器具が設置されています。

現在蛍光灯とLEDの転換期となっています。

国は、2030年には、100%LED化を目指し、2027年年末までに、製造・輸入を禁止する事で決まっています。

大手メーカーがCMでも宣伝しています。

2013年10月に開催された外交会議で「水銀に関する水俣条約」が決まりました。

それに伴う内容であります。

マンション共用部分の照明器具がLEDに交換されていなければ早めに交換が必要or電球を沢山買う事のどちらかになります。

 

取り替えの場合

・工事に時間が掛かる(共用部分全体の交換となるので)。

・職人が少なくなってきているので職人確保が難しくなっている。

・器具の製造が間に合うかの確認が必要。

助成金・補助金を定義している地域もあるのでご確認を。

国全体で、エネルギー効率が良い、LEDに交換しましょうとなるので、逆らわずに交換していきましょう。

4~5年前から、電気屋さんが各管理組合を廻り、すでに交換されている場合もあります。

 

LEDは何がいいのか

・電気使用料が安い

・LEDの寿命が長い〈蛍光灯6,000~12,000時間〉〈LEDは40,000~50,000時間〉と寿命が長い。

※個体によって変わる(蛍光灯交換見たいに交換しなくても良い)

・衝撃につよい

・水銀等が使われていない

 

あまり熱を持たない(長く点燈させていると熱くなる場合もある)、蛍光灯電灯の様に発光体を交換しなくてもよい。

LED自身は寿命が長いので、蛍光灯の様に何度も電球交換しなくても良い(LEDに交換してもすぐにつかなくなる場合もありLED自身が悪くなる場合もありますが その他の部品が悪くなる事で付かなくなる事が多い 器具自身を交換する必要がある)。

中には、早々に点灯しない場合もあるので、取り付け日時を確認し、保証期間内(保証期間がある商品かそうでない商品かを確認して発注して下さい)であれば交換をお願いして下さい。

 

非常照明器具

共用廊下には、非常用照明器具(避難誘導照明器具とは別)は、(140°以上の熱耐に30分以上耐えられ 高層ビルであれば60分以上)として設置しなくてはいけないので(蛍光灯の場合では照明器具内に設置されている事が多かったのですが)デザインによっては、分けないといけない場合があるので気を付けて下さい(管理員室も同様に)。これまでは消防法(それまではLEDの非常照明器具はNGでしたが2017年6月から建築省告示でLEDも認められました)で決められているので(共用廊下一体型非常照明も発売されています)必ず実施しなくてはいけません。

 

大規模修繕では

大規模修繕でLED化にする事はあまり聞きません。

大体、単独で集会(臨時総会)を掛けられる事が多い(費用が高額となるので)と感じます。

天井塗装を実施の際に新しく取り付ける事も考えられますが、大体はLED単独で決議され工事を実施される事が多いと感じます。

費用・タイミングがあれば大規模修繕でも可能になる事と思います。

大規模修繕では、蛍光灯のベース(白色)がサビていれば塗る事はあったりしますが、

大規模修繕でLEDに交換する必要がある場合は、共用廊下の天井を塗る際に、器具を少し下げる場合や、照明器具4角を綺麗に養生して塗る場合もあり、方法によって変わりますが、LED照明(サイズが小さくなる場合もあり)に交換であれば、交換した器具(既存の照明器具)を少し下げ、天井を塗り終わってから、取り付けする方が綺麗に収まり良いのでは。

※既存器具に付けられるLED管(変換できるタイプ)もありますが一般社団法人日本照明工学会は、「まるごと照明器具交換推奨します。」との事です。

 

居住区画も同様

居住区画の場合も使用している蛍光灯等が無くなります。

共用部分と違って、室内側の照明器具数が少なく(現在売っているリビング・洋室の照明器具はLEDに置き換わっている)、居住区画で単独で交換されてもいいとは思いますが、共用廊下をLED化しようとする際に個人の住宅のLEDも交換できないか確認して下さい。安価で出来る事が可能な場合もあるのでご確認を。

 

次回は、大規模修繕その29から進めて行きます。