先週の更新が出来なく誠に申し訳ございませんでした。

今回は、大規模修繕その29から進めて行きます。

エレベーター

各建物に1基~数基のエレベーターが付いていると思います。

住宅用エレベーターでは、建物の大きさ、住む人数によりエレベーターかごの許容人数が決まり、運ぶ人数は最低(6人)限の人数でいいのか、それとも6人以上(9人)を運べるエレベーターが必要か、また、1基だけではなく数基必要か。設計段階で建築確認を取り設置されます(マンションでは50戸に対して1基が目安とされています)。

 

高齢者の居住の安定確保に関する法律では、3階以上の共同住宅には設置が必要となります。

以前の団地(階段室型等)では5階まで階段を上がらないといけない事がありました。

高齢者の居住の安定確保に関する法律が一番厳しい設置基準でもあります。

 

エレベーターの大規模修繕

エレベーターには、各階扉、内部かご、かごを動かす機器類、と分かれています。

初めての大規模修繕では、各階の枠・扉に宅配業者等の台車の当て傷が目立ち、扉は上からカッティングシートを貼ったり、枠は当たる部分をステンレス板を貼り、傷つかない様にしたりします。

始めの大規模修繕で、エレベーターを取り替えする事はありませんが(取り替えが必要なくらい悪くなれば取り換える必要もありますが 私の経験上ではありません)細かい修繕を実施する事はあります。

また、内部の汚れがひどい場合等は、内部壁面を取り換えたりしたりもします(大体壁面にもマットを貼りつけている事が多いのでマットの交換をしたりします)。

 

エレベーターの取り換え

約20~25年が取り替えの目途となりますが、25年として(大規模2回目)となります。

取り換えるには、少し早いのではと思えます。

新しい機能が出て、新しい建物から置き変われば早めに取り替える可能性はありますが、大まかな機能が変更にならない様であれば、そのままの仕様で進めて行けばと思います。

エレベーターは「安全に」「各階に止まる」があまり変わる事は今までも、今後もないと思います。

非常停止時の通話方法はどのエレベーターでもついています(かご内からエレベーターオペレーションに通話できる機能)。

防犯上の向上(カメラを増やす・機能をよくする場合はカメラを交換する 増やす)、快適性の向上(既存は送風であるが、エアコンを使用する場合はエアコンを取り付ける)、機能性の向上の場合は部品交換で対応したりします。

 

国土交通省の取り換えの基準では30年となっていますが、設置されているエレベーター保守点検業者と入念な打ち合わせをして取り換えのタイミングを計る必要があります。

年数で言うと、3回目(約36年目)の大規模修繕で交換するか、その前に交換するか、既存のまま行くかの選択が出てきます。

一基、数千万円するエレベーターですので、慎重に検討する必要があります。

大規模修繕と言うより、単独で臨時総会にかけて取り換えする事が多いと感じます。

やはり、エレベーター保守点検業者と入念な打ち合わせをして交換するのか、保守で行くのかの選択をする必要があります。

 

次回は、大規模修繕その30から進めて行きます。