今回は、大規模修繕その30から進めて行きます。

エレベーター保守点検

エレベーターを修繕が必要になるには、定期点検を理解する事も必要となってきます。

保守点検契約には、POG契約・フルメンテナンス契約があります。

点検内容に違いはありません。

変わるんは、消耗品の交換がふくまれるか、劣化した消耗品や、修理等も含まれるかの違いです。

 

POG契約

POGとは、パーツ(parts)・オイル(oil)・グリス(grease)の頭文字となります。

これらの消耗品の交換が入った契約となります。

劣化した部品の交換や、修理等は含まれていません。

 

新築のエレベーターでは、あまり潰れる可能性が少ないので、最初にPOG契約、その後にフルメンテナンス契約に変更される事があります(エレベーターメンテナンス会社より案内があります)。

 

フルメンテナンス契約

劣化した消耗品や、修理等も含まれている契約となります。

勘違いしやすいのが、吊り下げロープ、かごをそっくり入れ替える等と勘違いしますが、その部分は取り替えとなり入っていません。

別途、エレベーター保守点検業者より見積書を提示されると思います。

 

国土交通省は「昇降機の適切な維持管理に関する指針」を掲げています。

エレベーターを設置するには、必ず保守点検が必要な事と、定期的に報告が必要となります。

 

新築に住み始めると、エレベーターは、エレベーター設置会社による系列メンテナンス会社で点検を始めます。

メンテナンス金額が高い部分もあり、独立系メンテナンス会社に点検を変更にされる場合もあります。

 

よくある話が、見積を取る業者から点検の内容と金額を教えてほしいと言われる事があります(エレベーターメンテナンス会社だけでもない その他の業者でも)。内容を教えるのはいいのですが、金額をつたえるとそれより少し下の金額を出し、点検内容を少し触り(合わせてくる)場合があります。

金額を教えるのは公平ではない場合があります。

トータルで考えると高くつく場合もあるので注意が必要です。

 

修繕で大きな部品等を取り替える場合、事前にメンテナンス会社より見積費用が出されますので、びっくりする様な金額となるので、信頼できるメンテナンス会社をお選び下さい。

また、エレベーターにも寿命(エレベーター会社では20~25年 国土交通省は30年で交換を推奨されている)があり、マンションの寿命を考えると、1回以上は交換しなくてはいけません。

交換となると費用も1基何千万円単位ともなるので、今ある設備(エレベーターだけではない)をなるべく伸ばし、費用を残し、快適に使用して下さい。

 

次回は、大規模修繕その31から進めて行きます。