今回は、大規模修繕その33から進めて行きます。
共用廊下
廊下仕上げ
ほとんどが、長尺シートで仕上がっていると思われますが、中には、ウレタン塗装が一面塗布されている場合もあります。
長尺シートは、大判で一面を覆う為に防水機能を有していると言えます。
シートになった長尺シートも、所々に、繋ぎ目や、エアコンドレーン用レールがあったりして、見た目にも分かります。
また、玄関先の空間でジョイントしてあると思います(玄関先から手摺壁まで一枚で施工していない 溶接目地が入っていると思います)。
貼る前の長尺シートは重く、現地に運ぶにも相当な苦労が必要となります。
床をぴったりの長さに揃え、専用道具を使い収めていきますが、綺麗に仕上がって行くのを見るとスカ―とします。
大体エアコンドレーン用レールは全体に長尺シートを貼ってから、必要な部分を切って施工します。その方が施工が早いからです。
エンド仕上げ
雨水側溝のウレタン仕上げと長尺シート端部をそのままの状態で終了したり、端部にシールを施工したりします(壁面と長尺シートのエンド側はそのままの状態で完了する事が多い 雨が入りにくい為)。
どちらが正解とは言えませんが、工事金額によって端部をシールが入るのか入らないかによって変わります。
個人的には、端部にシールを打った方が、端部が捲れにくい事を考えるとシール処理をした方が良いとは思いますが、費用の問題もあり必ず打った方が良いとは言えません。
また、シール処理をしていても、コンクリートと長尺シートの間に水が廻り、接着しているボンドが剥がれ長尺シートが捲れる可能性もあります。
種類が豊富
長尺シートの仕上げについては多種多様な材料があり、沢山あるので床材料屋にメーカー・品番等を数種類を選択した上で、住んでいる住民い対してアンケート等で選んでもらい(選ぶにも壁面・天井等の色合いも必要)、決めて行けば金額的にも、材料確保の面でも、納得いくものとなるでしょう(あまり出ない商品で施工すると 金額が高かったり廃盤になったりして物が無い 施工に時間が掛かる場合もある また 何らかで床工事をして長尺シートを貼り替えた場合既存の品番がなかっりする事もあります)
溶接棒
プラスチック専用材を温め、柔らかくしてジョイント部分に入れて行き、温度が下がれば固くなる溶接棒があります。
溶接と聞くと、鉄と鉄を付けると想像しがちですが、床シート仕上げにプラスチック専用材(同色系統)で施工されます。
入っていない場合は無い位使用されています。
不具合
床が一部膨れ上がり、接着剤の硬化不良であったり、ガスが発生して膨れが発生している場合や、端部が浮く(排水ドレーン廻り)部分が発生してる事があります。
施工後早い時期に出てくる場合が多く、保証期間内に出る事が多いです(端部が浮くのは調査しなければわからない事もあります)。
次回は、大規模修繕その34から進めて行きます。