今回は、2.和室襖についてからお話を進めたいと思います。
各扉関係
- リビング・各部屋の開き戸について(共用部の鉄扉について)
- 和室襖について
- 玄関ドアについて
- ドアクローザーについて
- 玄関鍵について
- 玄関ドアガードについて
- サッシ(サッシュ)クレセントについて
- 和室敷居について
2.和室襖について
最近は和室自身が無くなってきており、日本人の伝統的な要式が無くなりつつあるこの頃ですが、
和室の襖もまた、進化しています。
近年は芯材がダンボールハニカムコア材、枠材が木材で仕上がり、仕上がりが襖紙+クロス(リビング・廊下クロス同様の)マンションの主流となっていました。
最近は、段ボールハニカムコア材+アルミ枠+襖紙+クロス(リビング・廊下同様の)、アルミ枠+乳半アクリル等が採用される様になり、襖と言う概念が無くなりつつあります。
従来型:段ボールコア材+木材枠材+襖紙+リビングクロス
長所
・住む方にとっての長所は特にないと思われます
短所
・木枠材のため反りやすい
・玄関ドア・バルコニーサッシを開け閉めすると「ガタガタガタ」と音が大きい
木材が細くなると木自身の反りの問題が発生します。
襖が襖同士、枠材にあたり、ひどい時は枠材が外れる場合もあります。
一時的な改善方法
個人として出来る事(根本的には枠を取替ないと治りません)は、和室の室内を見える状態にして(襖を開けた状態にする)
反っている箇所に新聞を何枚か入れ、1週間ほど放置すれば、反りを軽減させる事ができます。
しかし時間が経過すれば元に戻ってしまいます。
木枠自身が片側に反る特徴がある為に時間がたつと元に戻る性質があるためです。
音の問題
玄関ドア・バルコニーサッシを開け閉めすると「ガタガタガタ」と音が大きいが鳴り室内におられる方は気になりますよね。
この問題は、鴨居と襖上部の隙間により部屋の空気が動くために襖が鴨居溝にあたり音が鳴ります。
襖上部に敷居滑り等(薄く硬い物)を入れ、上部より化粧ビスで打ち付ける等をして、襖自身を鴨居にあたらない様に音を軽減させる。
アルミ枠材を使用した建具
最近、和室と洋室・リビング・廊下を仕切る建具として、襖以外の物が数多く出てきている。
デザインされた建具が綺麗に見え、室内を写真に撮っても見栄えが良い物になってきています。
汚れない、掃除しやすい等、気を使わなくても使用できる商品が数多くで出ている。
和室自身が少なくなり、襖屋、畳屋の廃業が多くなってきています。
日本人の生活様式が洋風に変化する事で、古来からある風習が無くなりつつあります。
効率を求める日本人としては仕方のない部分かもしれませんが、少しでも古来の風習を残していきたいものです。
敷居にも注意を払わなければいけませんが、改めてお伝えさせていただきます。
次回は3.玄関ドアについてからお話させていただきます。