今回は、ガス設備 その1から、お話していきたいと思います。
ガス設備
- ガス供給されるもの
- ガスメーター
- 給湯器
- 床暖房
- ガスレンジ
- ガスコンセント
1.ガス供給されるもの
各住戸内で使用されるガス設備としては、給湯器、ガスレンジ等、ガスコンセントが多いのではないでしようか。
炎を出し、水を温めたり、調理したり、部屋を暖めるたりします。
炎を見ると危険を感じる方は多くおられ、高齢者・小さい子供等だけに任せておけない状態があります。
ガスコンロでお湯を沸かす等、空焚きになり火災になる一つ手前でいった方は結構いらっしゃるのではないでしようか。
もっと安全に、もっと安心して暮らす事が求められる事から、ガスを使う器具も変わって来ています。
まずは、現在どの様な物が付いているかを紹介させていただきます。
2.ガスメーター
各パイプスペース内(メーターボックス内)に、ガスメーターが付いています(ALL電化マンションではガス供給がない場合もあり)
古臭い形の物が付いていると感じますが大変優秀です。
マイコンメーターと呼ばれ、
- 震度5以上を感知すればガスの供給をストップさせる
- 長時間一定のガスが流れ続けた場合
- ガス供給の圧力が想定数字より下廻る
- その他もあり
大きな地震の後、ガスを使用しようとしても使用出来ない経験をされた方もおられると思います。
ガスの復旧方法は、各ガスメーターに記載されています。個人で出来ますのでガスメーターを確認してください。
地震がありガス供給が止まった場合は、
-
ガスの端末の栓を止める事(小さな地震でも)
- 地震が収まり問題ないのが確認できたら、ガスが供給されているかの確認(ガスが付くかどうかのか確認)をする。
- 供給されていなければ、ガスメーターのランプが赤く点滅していないかを確認(点滅していればガス供給が止まっています)
- 赤く点滅していれば、メーターに記載している復旧方法にて復旧を試みる
- ガスコンロをつけて確認する
ガスコンロ等を使用している場合は、「まず初めにガスを止める」事から始めます。消えているからと言って、そのままにしておくと復旧後、ガス漏れ状態を続ける恐れがあるので、地震があった場合は、まず最初にガスを止めて下さい。
また、管理人さん等は、赤いランプ点滅しているからといって、住人がいない住戸の復旧はしないで下さい。
人がいない状態での復旧は危険ですので、ビラ等(住戸の玄関扉に挟む等して)ガスが止まっている事を知らせしてあげて下さい。
3.給湯器
以前はお湯を沸かすだけの機能でしたが、現在は、追い炊き(差し湯)、床暖房等、多機能化しています。
給湯器に20号24号32号と記載されている、号とはどの様なことでしょうか。
号とは、「一分間に+25℃された温かい水が何ℓ出るか。」となり、
20号であれば、一分間で20ℓ出る事になります。
住戸に人数で使用する号数が変わって行き、
家族2人であれば、 20号以上で問題は無いかと思います。
また家族4人では、24号以上が必要と感じます。
大家族であれば、32号は欲しいところですね。
追い炊き
浴槽内に入っているお湯を再度、設定温度まで上げる機能。
追い炊きが出来る事になり、給湯器までの配管が「浴槽から入る」「浴槽から出る」新たに2つの配管が必要となります。
さや管ヘッダー方式であれば、「お湯を出す。」この1つでしたが、追い炊きが出来ると、「お湯を出す。」「浴槽のお湯を入れる。」「浴槽のお湯を出す。」事が求められます。
その分給湯器も優秀にならなくてはいけない事から、値段が高くなります。
差し湯
高温のお湯を足し、浴槽のお湯の上にプラスしてお湯を出す事が必要で、浴槽にお湯を出す配管が必要となります。
どちらにしても、浴槽から1本or2本の配管が必要となります。
追い炊き機能と高温差し湯の違いは、
追い炊き機能の場合は、お湯の量が変わりませんが(使用している浴槽のお湯を循環させる。)、
差し湯の場合は、お湯の量が増えます(新たに浴槽にお湯をたす。)。
お風呂に入る時間帯が違う人の事を考えられた機能として定着してきています。
次回は、ガス設備 その2から、お話していきたいと思います。