今回は、エレベーター その4から進めて行きます。
エレベーター
大規模修繕工事
大規模修繕工事には、1回目(12~15年程度)、2回目(年24~30年程度)、3回目(36年~45年程度) 4回目(48~60年程度)等あり、
1回目の大規模修繕工(12~15年程度)
分部的に取替、上から貼る等、軽微な事が多い。
かご内の養生仕上げ材や押しボタンパネルを交換したり、各階扉であれば、扉が古く感じるので、カッティングシートを貼り、綺麗に見せる物で化粧をしたりします。
カッティングシートは、木目調から、石調までプリントされ、選択肢の増える材料は好まれます。
カッティングシート自身も密着性が増し、最近は玄関扉の表面に貼れる商品が出てきています(玄関扉を開けずに施工出来るものは重宝されるとおもいます)。
また、各階扉では、下部にステンレスの平板や、平板を曲げて、当てられてもキズが目立ちにくい巾木(宅配業者・住民さんの台車がコツンコツンと当たりキズが目立つ場合が多い)を設置する傾向が多いのではないでしょうか。
2回目の大規模修繕工事(年24~30年程度)
エレベーターの主要装置の寿命は、概ね20年とされています。
2回目の大規模修繕までに、高額な部品交換の場合、EV管理会社から提案があると思うので、使用回数・部品個体でも変わりますが、主要な部品の交換を提案されると思います。
理事会で審議した結果、大規模修繕前にするか、大規模修繕時にするか、大規模修繕後にするかを決める事となります。
3回目の大規模修繕(36年~45年程度程度)
建物の寿命が約60年と言われている中で、そろそろ終わりを意識した大規模修繕を考えて行かなければいけない時期となるので、EVの性能、費用対効果、修繕積立金を参考の上、決めて行きます。
4回目の大規模修繕(48~60年程度)
今後のマンション運営をどうするのかを決めた上で、EVを現行で行くのか、取り換えるのかを考慮しながら、大規模修繕を考えて下さい。
4回目以上の大規模修繕
各マンションで決められた建て替えに向けて、最低限しないといけない箇所を直し、将来に向かって決めていきます。
何方にしても製造メーカー管理会社、独立系EV管理会社と相談しながら進めて行く事が重要です。
大規模修繕について
各マンションでも大規模修繕工事を実施されていますが、第一の目的は、
鉄筋コンクリートを雨・二酸化炭素等から保護をする
のが、第一の目的です。
その次に、綺麗に、見栄え良く、少しグレードが上がる仕様等を余裕があれば実施する事となります。
コンクリートを雨・二酸化炭素等を遮断できれば、100年持つと言う学者もいます。
まったく雨・二酸化炭素等が当たらない事はないので、大規模修繕時にいかにコンクリートの保護を守る事が大切かは、年数が経てば建つ(結果が出るには時間が掛る)ほど変わってきます。
大規模修繕を実施する際には、上記内容を第一番に考え進めて下さい。
災害級の地震があれば耐震基準・施工の問題となりますが。
次回は、機械式駐車場設備から進めて行きます。