今回は、消防設備 その7から進めて行きます。
「知らせる。」まとめ
自動火災報知機は、マンション全体に張り巡らせた感知器で感知する事で、心臓部分である親機が管理員室等で感知され、いち早く火災が発生している事を「知らせる」設備となります。
半年に一度の消防点検(総合点検は1年毎・消防に書類提出は3年に一度)で発報するかを確認していきます。
点検時には、室内に点検員を招き入る必要がある為、ご協力をお願いします。
各部屋に付いている感知器は、誤報で発報する場合や、故障する事もあり、各感知器は簡単に道具無しで取替出来る様になっています。
「知らせる。」は、一番大切な設備であり、個々で避難方法が違う場合もありますが、まず知らないと避難しようがありません。
今後は、登録すればスマートフォンにメールを送る物も出てくるかと思います。
各種の修繕・取替
消防設備も修繕・取替が必要となり、自動火災報知機(親機)の停電時のバッテリーの取替(3年毎)本体は、10~20年程度で交換が必要となり、維持するのにも結構費用がかかります。
新築の設計段階で、消防法と、消防署とも入念な打ち合わせされ、竣工前には、消防検査が消防署が同行され、新築のまま使用する分では問題ありませんが、新たに部屋にした場合等は、消防設備も追加変更をしなければいけません。
管理者の方は、頭に入れておいて下さい。
必要な場合は、地域にある消防署・消防点検業者に相談していただければ答えが出てくると思います。
(例)一部の部屋を防音室に工事する
ピアノを置く時に、室内を防音室(新たな天井を施工する場合)にされる事もままありますが、感知器関係を室内に設置する計画が無ければ管理者の許可がでません。
また、工事後に感知器が付いているかの確認をする必要もあります。
また、その時点で点検が必要となります。
費用の問題等もあり、入念に打ち合わせを行う必要がります。
管理者の対応
室内改装する申請が出されれば、躯体を損傷させる工事はないか、感知器の増設、既存品の作動等を確認し、許可を出す必要があります。
専門家(感知器の増設が必要かどうかに、1級建築士の免許を持っているからと言って1級建築士に聞くのではなく[建物に詳しく聞きたい場合は必要]、消防署や、消防点検を実施している業者に確認しましょう)に相談して下さい。
勝手に工事される場合は分かりませんが(管理員が毎日巡回していると思うので、許可されている工事か、そうでない工事かを確認して管理者に報告する。ことが必要)、許可を出す際には、躯体を損傷させる工事はないか、感知器は作動するかの明確な返事(書面にて)もらって下さい。
次回は、消防設備 その8から進めて行きます。