今回は、大規模修繕その16から進めていきます。

タイル工事まとめ

工事前段階

・タイル全体の浮きの把握(足場の設置が難しい場所では赤外線等で診断 打診出来る場所では打診棒による診断)

・引張試験(タイルが躯体にどれだけ付いているかの確認 健全部位も悪い箇所も数か所)

・タイルの焼く枚数を確認

・見本をもらい現地で色合わせを確認(タイルを焼くのは色合いより艶の方が合わない)

 

工事段階

・何枚以上は、貼り替える、何枚以下は注入すると、工事仕様書を確認しながら進める。

・タイル張替え、エポキシ樹脂注入を選ぶ(タイルの焼き具合にもよるが、低層階はなるべく既存のタイルで仕上

げる方が分かりにくい。上部になるほど、貼り替えても人が見上げる事は少ない)。

・タイル張替え、部材と下地躯体の関係に注意する(躯体に密着できるかできないか)。

・エポキシ樹脂注入の場合、アンカーピンを入れる基準を工事仕様書で確認する。

・エポキシ樹脂注入も、タイル張替えも、気を付けながら工事をする(その他のタイルが浮かない様に)。

・エポキシ樹脂注入も、タイル張替えも、作業終了時の周辺タイルに影響が出ていないかを確認。

・エポキシ樹脂注入も、タイル張替えも、必ず終われば、綺麗に清掃する。

・エポキシ樹脂注入も、タイル張替えも、必ずどの場所で、何枚を施工したかを図面に記載する。

最後の図面に落とし込むのは、次回の大規模修繕に大きな役目があります。

それを確認しながら、次回以降の大規模修繕を進めて行きます。

タイル工事があれば、全体の半分はタイル工事と言っても過言ではない位、気を使います。

タイル材料が同色・同艶で仕上がれば、それほど苦労はありませんが、見た目に違和感がある様な場合は、建物下部に既存タイルを使用する(上階でタイルを捲らねければいけない場合、綺麗に取れり、裏足のモルタルのりを外し、枚数にもよりますが下階に使用する事もあります)。

その分費用は高くなりますが。

工事期間にどれだけ、マンションの現状を知るかによって変わります。

職人は、毎回現地に行き見て工事をしていますが、監督が現地に出向き、どの様になっているかを把握する事は、非常に大切です。

大体、その工程の担当の監督が現地を見て、その上に報告をする事で、把握をするのが一般的ではありますが、難しい・分かりにくい所は、現地に行き確認し、判断を早くだす事が監督として求められるスキルではないでしょうか。

 

次回の水曜日は、バルコニー・共用廊下側溝工事 その1から進めて行きます。