今回は、大規模修繕その27から進めて行きます。

屋内消火栓

共用廊下には、屋内消火栓(構造・規模によって設置しなくてもよい場合もあります)が設置されています。

万一の時に、住民が消火作業が出来る様に設置されている消火設備が入ったBOXとなります。

 

共用廊下が室内でない事が多いので(窓で仕切られた室内型もある)、雨が共用廊下側に入り込み、屋内消火栓BOXの扉吊元が錆びる事もあります。

 

屋内消火栓の大規模修繕

屋内消火栓BOXも扉も鉄で出来ていて(たまにステンレス製の場合もあり)、塗装がしています。

再度塗装を塗る事や、カッティングシートを貼る場合や、BOX自身を取り替えする事もあります。

 

再塗装・シート貼りの場合は

一度のっぺら棒に塗り(塗装の場合)、後から文字(消火栓)と書いたり、カッティングシートを貼ったり(シルクプロセスもありますが費用的には、カッティングシートが一番安い)します。

BOXは、色の指定は特にないので、何色でも問題はないですが、「表示ランプ(赤色)」「起動ボタン(赤色)」と決まっています。

「消火栓」の文字は、何色でも問題はないですが消火栓と必ず記載する必要はあります。

内部の消火栓(ホース・ノズル・バルブ等)には色はつけられません。

従って、再塗装・カッティングシートで仕上げる場合、表示ランプ・起動ボタンを所定の位置から外し(ならせる様にしたまま)仕上げをする必要があります。

表示ランプ・起動ボタンの部材が故障の場合は、交換して下さい。

また、内部を塗る・カッティングシートを貼る事は不可能に近いので、そのままで(前回の内部仕上げのまま)行く可能性が高いです。

 

内部まで錆びが廻り、このまま置いて置くと錆びが進行する場合等は、BOX自身を入れ替え改修する場合もあります。

入れ替えの場合、外部に付いている部材、内部に入っている消火栓設備を一度外し取り替え無ければいけません。

消火栓は、「半年に機器点検・1年に総合点検・3年毎に消防署に書類提出」が義務付けされています。

また、内部ホースについては、設置(製造)から10年経過後に耐圧試験を実施する。その後3年毎に耐圧試験をする事が義務付けられています。※易操作性1号消火、2号消火の保形ホースは含まれない。

耐圧試験の費用(交換するまでの総費用)、新規取り替えの費用を天秤にかけて、考える必要があります。

交換するのであれば、早めの交換をお薦めします。

 

次回は、大規模修繕その28から進めて行きます。