今回は、大規模修繕その32から進めて行きます。
側溝ウレタン防水塗装
バルコニー側もそうですが、一番始めに仕上げる部分であります。ウレタン塗装が終わらないと次の工程にいけません。
ウレタン塗装は、油性で仕上げる物となるのでシンナー臭いです。
乾くまでの辛抱ですが、廊下(バルコニー側でも同様)でウレタンを塗ると、敏感な方は部屋内まで入ってくるとおっしゃる方もおられます。
その様な時は、我慢せずに監督に言って(電話で問題ないです)ください。
玄関扉・洋室扉を養生したりして、臭いが行かない様に施工します。
下地処理
ウレタン塗装を捲りコンクリート下地を出した段階で、下地処理(コンクリートのヒビ割れをなくす)を行います。
※下地処理をしても、再度同じ箇所でヒビ割れが発生する場合もあります。
側溝の外側(外部アゴ側ともいいます)は、エマルジョンペイントペイント(EP)で仕上げている事が多く、スプレーでマーキングを入れて、色によりひび割れの大きさ(太さ)を判断して補修しています。
ひび割れの太さによっては、中側(ウレタン塗装部分の内部に)ヒビ割れが廻っている事があるので、気を付けて見て行きます。
下地塗り
今まであったウレタンを捲り コンクリート下地を補修しなければいけない場合はほ補修して、下地を塗り完全に硬化させます。
ウレタン塗装は、何もない状態(共用廊下クッションフロアもない)状態で一番始めに塗るので、クッションフロアの切り替わり部分にはクションフロアを張る部分にもウレタン塗装を塗ります(約100~300㎜程度)。中塗り・仕上げも同じ様に塗ります。
従って、ウレタン塗装をする場合は、クッションフロアがある状態では施工しません。
工程が遅くなり、クッションフロアが捲れていなければ、ウレタンを塗る職人がクッションフロアを切って(仕事が出来る範囲)下地を出します。
中塗り
下地塗りを行い完全に硬化すれば、次に中塗りを行います。
同じ材料で塗ります。
1回塗りの場合や、2回塗りの場合もあります(見積金額によって変わる)。
仕上げ
中塗りが完全に硬化すれば仕上げを行って行きます。
色を変え、塗っている事が分かる様に、同色では塗らず、大体下地・中塗りは白系等が多いですが、仕上げは、色付きのウレタン塗装を使います。
仕上げまでに、3~4回で仕上げて行きます。
1液性と2液性がある
1液性の方が、金額的にも高く、m数を要する部分では2液性を使用する事がおおいです。
硬化剤をウレタン材に入れ、攪拌機で混ぜて施工します。
硬化剤は一斗缶とセットになっているので忘れる事はないのではないでしょうか。
私自身は、硬化不良を起こしている現場は見た事がないです。
次回は、大規模修繕その33から進めて行きます。