今回は洗面所からお話を進めて行きたいと思います。
洗面所について
- さや管ヘッダー方式について
- 給水配管について
- 排水について
- 点検方法
- 洗濯用排水について
- 洗面台について
- お風呂について
上記内容で進めて行きたいと思います。
洗面所について
ひと昔のマンションでは、洗面所に入る際に一段上がり(約15㎝程度上がる)洗面所に入っていましたが、現在ではバリアフリーが主流となり、廊下、リビング等、段差がない洗面所が主流になっています。
洗面所には床下配管が多く、スペースが必要になってきていますが、なぜフラットに出来るのでしょうか。
答えは、床コンクリートスラブの高さを変えているからです。
廊下・室内側のコンクリートスラブTOPより約150程度下がり、洗面所のコンクリートスラブに段差があります。
洗面所下の配管スペースには、洗面台給排水、洗濯用給排水、お風呂給排水、トイレ給水、キッチン給水、バルコニー給水、と分岐されています。
業者の中には、水漏れを起こしても下階に水漏れしない様、洗面所コンクリートスラブに防水層を設けている場合もあります。
1.さや管ヘッダー方式について
おじさんが使うくしをイメージしてもらうと分かりやすいです。
手で持つ部分が大本になり、くし部分が枝管になり各器具に接続されています。お湯の場合、給湯器自身から数本に分かれている場合もあります。
2.給水配管について
配管にはポリエチレン管、ポリブデン管が使用されています。
ヘッダーから一本の配管が自由に曲がり機器まで直接接続されている為、道中の水漏れのリスクが非常に少ない。
お湯用は赤色、水用は青色と色で分けるようになっています。
給水管自身は水漏れに強い配管ですが、接続部分は必ず人の手により接続しなくてはいけないので、ミスがおきる部分でもありますが、
新築時には、圧力点検(空気による・水圧による)を実施しているので、お客様の手に渡る前には改善されています。
以前、新築から5年程経過した位で水漏れが発生し、調査をすると、洗濯用水栓の縦配管(壁面埋設部分)に下地材にボードを打ち付ける釘がささり、釘が錆びて小さくなり抜け水漏がおこる事例がありました。
給水管を施工する業者だけでなく、大工さん(すべての業者)にも十分注意が必要です。
次回は洗面所の排水についてからです。