今回は、8.和室敷居についてからお話を進めたいと思います。
各扉関係
- リビング・各部屋の開き戸について(共用部の鉄扉について)
- 和室襖について
- 玄関ドアについて
- ドアクローザーについて
- 玄関鍵について
- 玄関ドアガードについて
- サッシ(サッシュ)クレセントについて
- 和室敷居について
8.和室敷居について
「和室」日本人が落ち着く部屋です。
しかし、近年欧米化が進み、マンションにも和室が無くなりつつあります。
これからの季節、「こたつでお鍋を食べる」お鍋が一段とおいしく感じると思いますが、皆様はどうでしょうか。
個人のプライバシーがななかな確保できない和室は、人気がなくなりつつあるのが寂しいですが、「時代の流れにあらがう事は出来ないのかな」と思ったりします。
材料もむく材が高騰し(㎥単価が高くなり)で、最近は集成材の上に単板が貼られた材料が主流となっています。
和室には柱、鴨居、敷居、床柱、長押と、使用する場所で名前が決まっている造作材を使用します。
現在使用している造作材は
- むく材(そのままの木を使う)
- 単板張り(集成材に0.5~1ミリ程度の単板を張る)
を使用している事が多いです。
敷居について
特に気をつけてほしいのが敷居です。
むく材、単板ともに木材の角がささくれになる場合があります。うかつに踏むと「トゲ」がささったりします。
地味に痛いです(地味かどうかはわかりませんが、小さいお子さんであれば泣くでしょう)。
昔の人から、「敷居は踏まずにまたぐが基本」と教えられましたが、最近その様な話もあまり聞きませんし、小さいお子さんに敷居を踏まない様にと言っても分かりません。
掃除機等で敷居の襖溝に当てたり、布系で掃除すると糸が角の木材に入り込みささくれが出来たりします(急いで雑巾を掛けたりすると手にソゲが刺さったりするのでご注意を)。
木材は水分を含むと膨張し、乾燥してくると収縮しく習性から、水分を含ませないのが正解かもしれません。
ペーパー等で磨く
ささくれが出来れば、ペーパーで磨けば綺麗にはなりますが、その部分が白くなります(特に平面にペーパーをあてる時)ので注意をして下さい。
造作材はカンナで仕上げた面(良いカンナを使うと鏡面に近くなる)と、ペーパーで仕上げた面(キズを付けて削り取る)は、まったく違います。
また、造作材は日焼けします。
フローリングと同じで、造作材を加工する段階から日焼けが徐々に進行していきます。
上記の様な事が多いのか、最近敷居、鴨居も木以外の仕上げ材できた商品が出てきています。
新築から採用されているかは、まだ未知数ですが、室内を改装する際には検討していただければと思います。
昼寝にもってこいの和室が無くなって行くのはさみしいですね。
ここまでは個人が最初に注意するべき点をブログで書きました。
まだまだ、気を付けないといけない箇所もあり、また知っておいた方が良い物もあります。
仕上げ材1つ1つに注意事項等がありますで、今後もブログに記載していき、「マンションライフを快適に」住んでいただける事を目指し
進めて行きます。