今回は洗面所の7.お風呂についてからお話を進めて行きたいと思います。

 

洗面所について

  1. さや管ヘッダー方式について
  2. 給水配管について
  3. 排水について
  4. 点検方法
  5. 洗濯用排水について
  6. 洗面台について
  7. お風呂について

7.お風呂について

最近のマンションお風呂といえばユニットバスです。

≪LIXIL ユニットバスシリーズ≫

≪TOTOユニットバスシリーズ≫

 

床、壁面、天井のパネルを現地にて乾式工法にて、二・三日で組み立てる商品です。

壁面の仕上げ材が綺麗な色(模様)があり、以前と比べると白色一色ではなく綺麗になっています。

一般住宅にもユニットバスが採用されています。

 

ユニットバス給排水の点検方法

  1. ユニットバスの浴槽・洗い場の水を出し、排水する(午前中にするなどなるべく早く確認した方が、水漏れがあった場合に、業者へ早く伝わり、その日中に原因追及できる場合がある為)。
  2. 洗面所床下点検口より覗く(点検口がない場合は洗面台床下より)。頭が入らなければ、スマートフォンの写真機能を使い写真を取る。
  3. コンクリートスラブが濡れていない事を確認する。
  4. 元に戻す。

基本、建設会社が竣工点検を実施しているので、漏れる事はゼロに近いと思いますが、たまに排水管とユニットバス排水口の接続部分がうまく接続されていない場合や、給水管が外れるという事もたまにある。

マンションの施工は、全て人の組立(取り付け)をしている業界ですので、ケアレスミスを起こしやすい業態である。

使用する直前に点検できれば、大きな被害にあわなくて済むので、ご自身でぜひ点検してほしいです。

 

給水接続ついて

床材を取り付ける際には、排水管を接続。

壁面パネルを取り付ける際は、給水管を取り付ける。

 

「お風呂の裏で、水の出る音が聞こえる」と連絡があり、現地確認すると洗面所床下が水たまりになっていて(洗面所防水層を設けてある)

水道の元栓を閉めて原因を調査した結果、お風呂給水管がうまく接続されていなかった為にお風呂裏で接続部分が外れ水漏れしていました。

私もこのような体験は初めてで、「途中から接続部分が外れる?」とゆうのが率直な感想です。

給水の場合は、継続的に水が出る事が多いので、コンクリートスラブが常時濡れいる。

排水の場合は、使用しなければ乾く。

 

 

排水接続について

ご家庭の方が清掃する際に、工具を使い排水口を外し、元に戻せずに水漏れが起きる事があります。

清掃する部材は手で取れる様になっていますので、工具を使い排水口の部品を取る(洗濯パンも同じ)のはやめて下さい。

 

 

水漏れが確認されたら

  1. 玄関横にあるパイプスペース・メーターボックス(同じ物)を開け、水道止水栓を止める。
  2. 現状写真を取る(保険を使用する際にも、建設会社に見せるのも、後で必要になる場合が多い。)。
  3. 管理会社、建設会社に連絡し、状況を伝え来てもらう。
  4. 洗面所床下点検口がある場合、タオル等を入れて水分を取る(写真を取る)。
  5. 保証期間内であるかの確認をする。

 

 

浴槽エプロンについて

浴槽の裏を見せない様に、エプロンと呼ばれるパネルが洗い場側の浴槽に付けてあり、清掃しているとエプロンが外れ、エプロン内側のカビを見て「うわー」と声を出してビックりされる方もいます。

エプロンを取り外し清掃される方も結構おられ、取り付けがうまく出来ないので来てほしいとの要望もあります。

あまり取り外しを頻繁にするとエプロンの取り付け部分が甘くなり、取り付けてもすぐに落ち、取り付け部分が動きパネルがすぐに落ちる状態になる事がある。

一人で取り付けられる物ですが、プロがやっても時間がかかる場合もあります。

せっかく浴室を清掃して綺麗になったのに、パネルの裏はカビが発生している事は承知出来ませんよね。

タイプによってエプロンの取り外し方も違うので、取扱説明書をお読みいただき清掃してください。

 

 

洗面所は水の給水、排水が床下に集中している部分です。

簡単に点検口が外せるので、ぜひご自身で確認して下さい。

 

 

次回は「その他に注意が必要な場所」からです。