今回は洗面所からお話を進めて行きたいと思います。

 

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洗面所について

  1. さや管ヘッダー方式について
  2. 給水配管について
  3. 排水について
  4. 点検方法
  5. 洗濯用排水について
  6. 洗面台について
  7. お風呂について

上記内容で進めて行きたいと思います。

 

 

洗面所について

ひと昔のマンションでは、洗面所に入る際に一段上がり(約15㎝程度上がる)洗面所に入っていましたが、現在ではバリアフリーが主流となり、廊下、リビング等、段差がない洗面所が主流になっています。

洗面所には床下配管が多く、スペースが必要になってきていますが、なぜフラットに出来るのでしょうか。

答えは、床コンクリートスラブの高さを変えているからです。

廊下・室内側のコンクリートスラブTOPより約150程度がり、洗面所のコンクリートスラブに段差があります。

洗面所下の配管スペースには、洗面台給排水、洗濯用給排水、お風呂給排水、トイレ給水、キッチン給水、バルコニー給水、と分岐されています。

洗面所 イメージ図(断面)

業者の中には、水漏れを起こしても下階に水漏れしない様、洗面所コンクリートスラブに防水層を設けている場合もあります。

 

1.さや管ヘッダー方式について

おじさんが使うくしをイメージしてもらうと分かりやすいです。

手で持つ部分が大本になり、くし部分が枝管になり各器具に接続されています。お湯の場合、給湯器自身から数本に分かれている場合もあります。

≪KVK ヘッダー部材 カタログより≫

さや管ヘッダー方式≪イメージ図≫

 

2.給水配管について

配管にはポリエチレン管、ポリブデン管が使用されています。

ヘッダーから一本の配管が自由に曲がり機器まで直接接続されている為、道中の水漏れのリスクが非常に少ない。

お湯用は赤色、水用は青色と色で分けるようになっています。

ポリブデン管

 

給水管自身は水漏れに強い配管ですが、接続部分は必ず人の手により接続しなくてはいけないので、ミスがおきる部分でもありますが、

新築時には、圧力点検(空気による・水圧による)を実施しているので、お客様の手に渡る前には改善されています。

 

以前、新築から5年程経過した位で水漏れが発生し、調査をすると、洗濯用水栓の縦配管(壁面埋設部分)に下地材にボードを打ち付ける釘がささり、釘が錆びて小さくなり抜け水漏がおこる事例がありました。

給水管を施工する業者だけでなく、大工さん(すべての業者)にも十分注意が必要です。

 

 

次回は洗面所の排水についてからです。