今回は洗面所の3.排水についてからお話を進めて行きたいと思います。
洗面所について
- さや管ヘッダー方式について
- 給水配管について
- 排水について
- 点検方法
- 洗濯用排水について
- 洗面台について
- お風呂について
3.排水について
給水管と同じく、床下には洗面台、洗濯パン、お風呂等の排水管(雑排水管)が設置されています。
床に給排水管が所狭しと設置されています。プラス床仕上げ用の束材をうまく配置しないと 仕上げ面がたわんだりする事があるために、バランスよく配置しなくてはいけません。
洗面所で排出される排水は雑排水管に流れ、洗面所横の縦配管に流れています。
基本、横引き管が専用部分。縦管が共用部分となります。
したがって横引き管と縦管を接続されている接点の工事はどちらがするかの問題があります。
内装工事の改装は、スケルトン(全部内装をはがし、コンクリートむきだしの状態まで内装の解体工事を、早い方では 15年程度)でされる事もあります。
「子供が自立して家を出るので、部屋、リビングを大きくしたい。」との要望があります。住みだして約20年程度が一般的ではないでしょうか。
スケルトンにすると配管の隠れている部分が見れるので、取替た方がいいのか、そのままで行けるのかの判断が用意に出来ます。
ほとんどが、接続部を再利用し改装されています。もし、接続部分が悪い場合の工事範囲は管理組合等に確認しておいて下さい。
4.点検方法
洗面所床面に、正方形の点検口がついていませんでしょうか。
点検口の上に物が置かれて、見えない状態になっていまでんでしょうか。
こ点検口の蓋は簡単に外せ、コンクリートスラブと給排水管が見える様になっています。
また点検口がない場合、洗面台の床面か壁面が外せる様になっています。
最近の洗面台は引き戸が多く、一度引き出しを取らないと床面か壁面のパネルが外せません。
一度引き出しを取ると元通りにするのが大変です。 引き出しのスライドレールが故障する場合もあります。
一人ではせず。二人で引き出しを脱着して頂きたいです。
点検方法は頭が入る程度の点検口であれば、頭を入れて確認した方が良いですが、スマホのカメラ機能を使用して写真を取って、床面が濡れていないかを確認して下さい。
中には小さい点検口の為に、頭が入らない場合もあります。
点検時期
・洗濯機を設置した直後 (入居前)
・入居後(初めにお風呂を使用した後に)
・定期的に(毎日は必要ないですが、半年に一度程度は見て欲しい)
5,洗濯用排水について
点検時期でも記載した通り、洗濯機を設置した直後 が一番大事です。
新築マンション場合、中古マンション、賃貸マンションでも同じ、すべてにおいて洗濯機を設置した日が重要となります。
なぜ、洗濯機を設置した日が重要というと、 洗濯機は電気屋さん、引越屋さんの設置業者が取り付けます。
繁忙期にはアルバイトの方が洗濯機を設置する場合や、なれていない方が設置する場合もあります。
洗濯機の排水を設置するのは、道具なしでエルボと言われるL形の部材を取り、設置して戻すだけですが、工具を使い、洗濯パンと排水する部品(逆わんトラップ)を取り外し、元に戻していない場合があります。
業者に設置前に、「洗濯パンの排水トラップがうまく設置されていないのであれば、初めに申告して下さい。」と伝えから作業に入る様にしてもらって下さい。
洗濯機の排水が排水口に全部入らずこぼれ、コンクリートスラブ面に流れます。
この状態を放置すると、
・コンクリートスラブに防水層を設けている場合・・・洗面所床下がプール状態となり、カビが生え、洗面所内装を全て交換しないと行けない場合がある(洗面所だけでは済まない場合あり)
・コンクリートスラブに防水層がない場合・・・・・・下階に漏水します。
建設業者は「竣工点検をしているので、洗濯パンと排水部品が外れる事はない。」 、電気屋、引越の業者は「洗濯パンの部品は触ってない。」 と話が前に進まない場合があります。
最近は建設業者が封印のシール(シールが外れたり破れたりしていると回していると判断される)を貼る所もあるみたいです。
この問題は、床下に排水スペースを儲けた事により発生した出来事になります。
点検としては、洗濯機を設置した直後に、点検口から排水口方向にスマホで写真を取り、床面に排水が漏れていないかを確認して下さい。(洗濯機設置業者にさせても問題ないと思います)
ワントラップを外れた状態であると、下から見ると光(洗面所の明かり)が見えている場合もあります。
万が一漏れた場合に責任の問題になりますので、洗濯機を設置した時は必ず点検して下さい。
次回は、6.洗面台についてからです。