これまでは、「災害の準備をしましょう」、「水廻りの点検をしましょう」のお話をしましたが、今回からは「住む前に知っておいた方がいい」注意点から進めて行きます。
「住む前に知っておいた方がいい」点として
各扉関係
- リビング・各部屋の開き戸について(共用部の鉄扉について)
- 和室襖について
- 玄関ドアについて
- ドアクローザーについて
- 玄関鍵について
- 玄関ドアガードについて
- サッシ(サッシュ)クレセントについて
- 和室敷居について
で進めて行きたいと思います。
1.リビング・各部屋の開き戸について
扉がバタンと閉まらない為の工夫
- ドアストッパーに引っかかるまで開ける。
- 市販のドアストッパーを利用する。
- 枠の前に段ボール等の箱を置く(扉が閉まらないよう)
洗濯物をバルコニーに干しに行く為に、バルコニーサッシ(サッシュ)を開けた瞬間、リビング・各部屋の扉が「バタン」と激しくしまる経験した事はないでしょうか。
サッシを開けた時に空気の流れが一気にバルコニー側に引っ張られるので扉が「バタン」と閉まります。
ひどい場合は丁番がひん曲がり、建付けがゆがむ場合もあります。
小さいお子さんがケガしないか心配ですよね。
ドアストッパーに引っかかるまで開ける
≪DAIKEN 後付けドアストッパー仮固定機能付 動画説明≫
最近のマンション仕上げにはドアストッパーが床についている事が多いです。ドアを開ける際は、必ずドアストッパーまで開けるか、扉を閉めるかにしましょう。
リビングに取り付いている扉も同様(引き戸の場合は音の問題)に同じ事がおこってしまいます。
部屋内にいるときは扉を閉める。いない時は扉を開ける。どちらかに統一しましょう。
市販のドアストッパーを利用する
手間がかかりますが、100円均一でも売っているドアストッパーを使用して扉が閉まらない様にしましょう。
床と建具にくさびを打つタイプ、扉自身に挟むタイプ、枠に挟むタイプと色々とあります。
枠の前に段ボール等の箱を置く(扉が閉まらないよう)
歩き出して間もないお子さんは、閉めている扉を開ける事もあります。
それを考えると開けた状態で枠の前に大きめの箱などを置き、床のドアストッパーまで扉を開けるのがいいのかなと思います。
電話に出ながら部屋を離れる時とかは、電話に集中して部屋の扉を開けたのか閉めたのかわかりません。
箱等を置いておけば、扉がバタンと閉まる事はないです。
洗濯物を干しに行く、バルコニーに出る際は、サッシを開ける前にお子さんがどこにいるかの確認をして、ゆっくりサッシを開けて下さい。
帰宅時も同様に、玄関側に空気が流れ室内の扉等が「バタン」としまる場合があります。
小さいお子さんがおられるご家庭や、これからお子さんが産まれる方は、意識をするだけで行動が変わります。
ぜひ、意識して扉の開け閉めをしてみて下さい。
共用部鉄扉について
共用部分にも扉があります。鉄製で出来た非常に重い扉があります。
防犯上、防火上、共用扉は開けた状態にはできません。
エントランスホールから出る場合は自動ドアで空きますが、駐車場に出入りする扉や外部階段下から出る扉等は、鉄扉が採用されて、部屋同様にバタンとしまる時があります。
特に台風や、風のきつい日等、に注意しましょう。
事故になると、指を詰め切断しないといけない状態になる事もある為に、十分注意して下さい。
お子さん単独で外部に出る時や、お年寄りの方が外部に出る時はエントランスから出入りする様にお話下さい。
また、常駐管理員等は毎日開け閉めを行い、ドアクローザーの調整をする為のドライバー等を持って、点検して下さい。