今回は、4.ドアクローザーについてからお話を進めたいと思います。
各扉関係
- リビング・各部屋の開き戸について(共用部の鉄扉について)
- 和室襖について
- 玄関ドアについて
- ドアクローザーについて
- 玄関鍵について
- 玄関ドアガードについて
- サッシ(サッシュ)クレセントについて
- 和室敷居について
4.ドアクローザーについて
- 特徴
- 玄関ドア用ドアクローザー・室内用ドアクローザー
- 調整の仕方
- 音鳴り
- 油漏れ
- その他の注意点
で進めていきます。
特徴
扉を開けるのは人の手で引く必要があるが、開いた扉を閉める必要なく、勝手に扉が閉まってくれる商品。
ドアクローザー = RYOBI と言うくらい、こちらのメーカーの商品が付いてる事が多い。
日本ドアーチェック株式会社 のNEW★STARが付いているマンションもある。
DIKEN 内装の建具製品と共に取り付いている事が多い。大量生産品とゆうよりは、室内改装時や、一般住宅のイメージ。
玄関ドア用ドアクローザー・室内用ドアクローザー
玄関ドア用ドアクローザー
扉が開ききったところで扉が止まらない商品
玄関ドア、共用部の鉄扉等は常時閉鎖式防火戸と言って、出入りできる扉であるが必ず閉まる事とされていて、建築基準法で決めれています。
これは、玄関ドアでも書きました、防火の観点から見ていて、火災になった場合に炎を室内から出さない、入れないです。
ですので、玄関ドアのドアクローザーは、ストッパーが付いていないドアクローザーが採用されています。
したがって、玄関ドアを常時開きできる、ホームセンター等でも販売しているドアストッパー等(開けた状態で足を出して扉を止める)はなるべくお控え下さい。
室内用ドアクローザー
リビングに入る扉によく採用されている商品になりますが、こちらはドアストッパー付きが主流となっています。
掃除等を考え、開けた状態にする方が利便性が良い事から、数多く取り付いています。
ドアクローザーにストッパーが付いていると、扉自身ににストッパ―部品が取り付いていない事が多い。
ホームセンターでも売っています。
調整の仕方
玄関ドア、リビング扉ともに、しばらく使用すると、閉まるスピードが速くなる事(遅くはならない)があります。
調整するには、側面にドライバーで調整できるタイプと、六角棒レンチで調整できるタイプがある。
- 玄関ドア用ドアクローザー プラスドライバー(マイナスドライバーの場合もあり)か六角棒レンチで。
- 室内用ドアクローザー プラスドライバー。
右廻しにすると(時計まわり)閉まるスピードが遅くなり、左廻しにすると(反時計まわり)閉まるスピードのが早くなる。
ご自身好みのスピードの調整ができます。
室内用ドアクローザーの場合は、調整できる穴は一つで分かりやすのですが、玄関ドアについているドアクローザーは調整する場所が、2箇所、3箇所の場合もあり事で、少し分かりにくくなっています。
閉まるスピードが3段階に分かれ、扉が開いた状態から、初動のスピード、中間のスピード、閉まるまでのスピードと調整できる商品があり、調整箇所が3箇所の場合はすべてに調整ができ、調整箇所が2箇所の場合は、中間スピード、閉まるまでのスピードが調整できます。
個体のよって調整ねじの可動域が違うので何とも言えませんが、45°づつ徐々に右に廻して下さい。徐々に閉まるスピードが遅くなる。
何回廻してもスピードがあまり変わらい様であれば、本体の寿命という事もあります。
こちらは六角棒レンチで廻すタイプ。①②③と印字している所が調整ねじ
①は初動スピード
②は中間スピード
③は中間→閉まるまでのスピード(ラッチング・アクション作動区間と言うらしい)
新築マンションの購入であれば、六角棒レンチは、引き渡し備品の中に入っているはずです。ご確認を。
なければ、六角棒レンチSetになっている物をご購入下さい。
六角棒レンチの大きさの記載がないのでSetで買わないと、また買いに行かないといけなかったりするので。
音鳴り
開け閉めすると、「ギ・ギーギーー」と音が気になる事がありませんか。
歳をとると関節が痛くなる様に、ドアクローザーも関節にあたる部分が音鳴りの原因となります。
関節に当たる部分が、擦れる事で磁気を帯び、ホコリ等が付着する事で、油分を吸い上げ、油分が無くなる事による音鳴りになります。
簡単に済ませるには
油を差す部分が5箇所程度あり、そこに機械油を直接吹きかけ(少量にして下さい。思った以上に出るのでご注意を。)開け閉めを何回かして音が鳴らない事を確認してから、テッシュ等でふき取って下さい。
手に付くと油の匂いが付くので、ゴム手袋等を使用ください。
玄関ドアやリビング扉に付いた場合は、中性洗剤でふき取り、硬く絞った雑巾等で拭き取って下さい。
しっかり対応するには
本体を玄関ドアから外し、関節になる部分のビスを外し(角度調整のアーム部分は取り外し出来ない)、そこにグリースを塗り元に戻して、余分なグリースをふき取る。
本体を外すには、2タイプあり
本体に扉に向かって小ねじが付いてる部分が見えればそのビスを外す。
本体を取り付けている小ねじが見えない場合は、本体裏に固定用プレートが入っています。
側面に固定用プレートと本体とを固定している小ネジ2本が付いているので(片面は引っかけているだけ)本体を取り外して下さい(ベースは外す必要なし)。
※取り外しをする際の注意点
本体を取り外す時は、一気に4本の子ネジを取らないでください。玄関ドアの商品の中に、扉自身に取り付けの場合と、扉内部にバックプレートが付いているタイプと2種類あり、
4本一気に抜くと、バックプレートが外れ、玄関ドア内で下に落ちたりします。
玄関ドアにタップが切ってあるか、鉄板裏にプレートがあるかの確認を忘れずに。
業者でも本体を止めている4か所の内、1か所を残し、本体を少し下にずらし、バックパネルが入っていれば小ネジだけを軽く取り付けてから、本体を外す。
取り付ける際は、本体を一か所(バックプレートが落ちない程度)で取りつけてから、小ねじだけ止めて部分を外してから、残りのビスで本体を固定します。
油漏れ
長年使用すると、急にドアクローザー周辺に油が「ベトー」と付く事があります。
原因はドアクローザー内部の油圧で速度を調整していた物が、外部に漏れ出でる事がありドアクローザーの寿命です。
早期に交換して下さい。
交換する際は、メーカー、品番の確認が必要です。
枠に付いているベースの小ねじピッチ変わり、穴が合わない場合があるためです。
漏れた油は、中性洗剤でふき取る。
時間がたつと、一度では落ちないので何回か繰り返さないと取り切れません。
目安金額
・玄関ドア用 部材:約15,000円程度 (物価が上がってきているので確認を)+人件費。
・リビングドア用 部材:約5,000円程度 (物価が上がってきているので確認を)+人件費。
その他の注意点
玄関ドアに付いているドアクローザーは、枠側に付いているベース(アームを固定している部分)枠にビス4本止まっているが、うち1~2本ビスが外れる事があります。
外れたビスがなければ、ビスだけでは売ってないので、ドアクローザー新品を買わないといけない様になるので注意しましょう。
原因は、扉が閉まる軸とドアクローザーが閉まる軸とが違う場合が多いです。閉まる時に独特の動きをします。
原因は長年の使用により、玄関ドアの丁番が曲がったりして、扉自身が傾くが、ドアクローザー機能により閉まる事でベースが緩む事がある。
扉の丁番を交換するか、ドアクローザーアームの長さ(調整出来ないタイプもある)を調整して下さい。
4つの小ねじが並んでいる部分が緩み、抜ける場合がある。
緩んでないか、+ドライバーでチェックして下さい。
この小ねじはホームセンターでも売ってないのでご注意を。
次回は5.玄関鍵についてからです。