今回もフローリング材(その3)から進めて行きます。

仕上げ材

  1. フローリング材
  2. クロス材
  3. 各所枠関係
  4. カーテンレール取付について
  5. 和室畳

 

 

フローリング材(その3)

◆フローリングの劣化

フローリングが劣化してくると、端の部分から、仕上げ部分の単板がササくれ捲れてきます。

最初にうちは補修で出来る(色付けロウ等)で補修される方もいますが、全体が同様に劣化が進行している為に張替をお薦めします。

フローリングも紫外線、湿度、歩行等により劣化して行きます。

ムク材のフローリングであれば表面が剥がれる心配はありませんが、最近のフローリングは単板材が仕上げ材として使用されているので、おおむね10年を超えたあたりから気になる事が多いのではないでしょうか。

10年もたつと、紫外線によりフローリングが少し黒ずんできます。

ワックス(光沢が出て綺麗に見える)を毎年されているお宅や、カーテンを閉め紫外線の当たる量が少ないお宅は綺麗ですが、フローリング自身がやはり紫外線により多少くすみます。

新品のフローリングと、10年たつフローリングでは、見た目も変わってきます。

 


◆フローリング張替

大変なのがフローリングの張替です。

最初にする事は

「フローリング性能の確認」をする事です。

 

事前準備

各マンション管理組合の認めている消音性能の等級確認

・フローリング性能の確認(商品がどの程度の消音性能があるか)

書類の提出(申請書・設計図・仕様書・工程表等)の確認。いつまでに提出が必要か。※管理組合か管理会社にお問い合わせ下さい。

・室内移動を自分達でするか、引越屋に任せるか。

 

工事直前

理事長の承諾書の書類が届いてから工事へ。

・近隣住民への挨拶 ※業者にお願いしてもいいです。

・鍵の問題

工事中、家に在宅できる際は問題ありませんが、どうしても家に居れない方は、鍵を業者で開けないといけない場合があります。

その際は、補助錠を使用するか、鍵を工事する期間だけ交換(オートロック等は開かないその号室だけの鍵)するかの選択をして頂きたいです。

玄関鍵を交換せずに、住戸の鍵を業者に渡し、それをコピーや、番号を読み取って新しく子鍵を作成し、空き巣に入たれる恐れがあるので十分注意して下さい。

他人に鍵を渡す事は控えた方がいいのではないでしょうか。たまにニュースで被害に会われた方が出てきます。

業者に工事期間だけ鍵を交換、又は玄関用補助錠(工事不要タイプ)を使用する事をお薦めします。

補助錠は中から開かない状態(サムターンが無いので)になるので、「室内に人がいないかを十分に注意」をして下さい。

 

新築の際は、お客様に渡す子鍵で開けられるシリンダーを利用して、工事用鍵で開閉しますが、子鍵を鍵穴に差すと工事キーが一切使えなくなる様になっている。

 

エントランスがオートロックになっている場合(補助錠・玄関鍵交換時も同じ)

管理員がいる場合

居住者が管理員に事情を説明の上開けてもらって下さい。

管理員がいない場合

朝一番は家にいて、業者を室内に招いてからお出かけ下さい。

途中に外部に出られない為に職人が室内に居る事になるので、貴重品等は細心の注意を払うようにして下さい。

 

施工中

・床暖の配管、電線等の毀損には十分注意を。

・家具等の室内移動をご自身でされる場合、傷が付くと保証等がないので十分に注意を。

 

施工後

・床暖の確認

・フローングにキズが無いかの確認。

フローリングのキズは後日に指摘しても、入居後の傷として補修を断られる場合があるので十分注意して下さい。

 

床暖は、温水が廻り温かくなるタイプと、電熱線が入り電気で温かくなるタイプに分かれます。

どちらにしても、一度フローリングを捲れば、確認が必要になります。施工後の床暖が使用できるかの確認も忘れずに。

 

全体のフローリング工事をする際には、約2~3週間程度の工程と(洋室を仕上げてからリビング廊下へ、リビング廊下を仕上げてから洋室へとなります。)それに従って家具の室内移動が必要となるので大変です。

奥さん一人に任せるのではなく、工事期間中なるべくご主人さんが家にいて、業者とのやり取りをお願いしたいです。

 

 


フローリングのワックスについて

最近は、ノンワックスタイプのフローリングがメーカーサイトに明記する様になってきています。

しかし、ワックスを引く、既存のフローリングがいいと言われる方は多いと思います。

高級感のある、コーティングタイプを好まれる方も多くなっています。

通常のワックス(ホームセンターでも売っているタイプ)は、耐久期間が短い(約1年程度)為、再度塗る必要がありますが、

注意していただきたい事は、

前のワックスは一度とる事です。ワックス剥離剤と言うものが売っていますにで、邪魔くさいですが一旦ワックスをはがし、少し乾燥させてから再度ワックスを塗って下い。

古いワックスは、劣化しているので色焼けしたり、表面にホコリがついている事もあり、上からワックスを塗っても綺麗に仕上がりませんのでご注意を。

ワックスを塗れば、約2~3時間歩く事が出来ないのでお買い物等外出して下さい。

ワックスを塗り替えする時は、一日を計画的(午前中ワックス剥離、午後ワックス塗り、乾燥)に過ごして下さい。

 


次回は、2.クロス材からです。