今回は、各自治体の下水方法からお話させていただきます。

 

各区分所有建物の下水方法➡マンション全体の下水方法➡各自治体の排水方法

各区分所有建物の下水方法 その1 その2

マンション全体の下水方法 はこちらから。

前回のブログで、分流式と合流式の表記が間違っていたので、訂正させていただきます。

マンション敷地内→敷地外へは、

分流式「雑排水・汚水」「雨水」の2系統で敷地外に流す方法

合流式「雑排水・汚水・雨水」を1系統で敷地外に流す方法

です。大変申し訳ございませんでした。


各自治体の排水方法

汚水、雑排水は、自治体で下水処理をしなければいけません。

各自治対の排水処理施設により、居住・工場・オフィス等、その地域の排水方法が決まる非常に大切な設備です。

下水道の歴史(国土交通省)

上記資料によると、平成6年で、国民の水道処理人口普及率が50%を突破と言う事は、人工密集地域でない場所では、まだまだ下水道設備が普及していない状態と言う事でしょうか。

 

自治体の排水方法

分流式

「雨水」「汚水+雑排水」を2系統の配管で「汚水+雑排水」は処理施設に「雨水」は川・湖・海に。雨水は直接川・湖・海に。

合流式

「雨水+汚水+雑排水」を1系統で排水し、「雨水+汚水+雑排水」は処理施設で処理され、最終的には川・湖・海に。

となります。

 

合流式の場合、大雨の時、処理しきれずに海・湖・川に直接流れる可能性もあります。

分流式の場合、雨水は除かれる為に水の量が減り、自治体の処理がスムーズに行なえます。

環境省(合流式・分流式)

 

この時期位から、大雨により道路の浸水が増えてきています。

昭和40年代以前の下水道工事では、合流式が採用されているので、現在も回収工事がされていなければ注意が必要です。

良く雨水が溜まった場所を歩いている人を見受けますが、排水が詰まると言う事は、汚水も漏れ出てる可能性もあるので、回避できる時間があるのであれば、安全な場所にとどまる等して、歩ける状態になるまで待つが正解かもしれません。

特にアレルギー等をお持ちの方は、考えた方がいいのではないのでしょうか。

 

マンション内ではあまり詰まる事が少ない状態ですが、1階敷地内や、道路境目などは詰まる事があります。

敷地内の勾配がゆるくなる事や、つなぎ目が折れる等で詰まる場合があります。

慎重に施工されていても地盤の問題や、その他で排水管の流れがうまく出来ない等が出てきますのでご注意を。

 


次回の水曜日は、ブレーカー設備についてから進めて行きます。